MacBSの日常生活的日記

Olasonicアンプ vs LXA-OT1

先日からお借りしているDigiFi付録に付いてくる予定のOlasonicのUSB-DACアンプですが、ファーストインプレッションに続き、stereo付録だったLXA-OT1と比べてみることにしました。

環境は以下の通りです。
なお、LXA-OT1の場合はMBAのアナログアウトをそのまま使っています。
(6/27 0:10追記:素のパソコン環境にそれぞれの付録を追加する、という状況を想定しています。)

スピーカー:AURATONE 5CTV
音源:MacBook Air(iTunes)

まずはOlasonicのほうから聴いてみますと、DALIの時よりも相性が良いようで、生き生きとした元気な感じに鳴ってくれます。
AURATONEはもうずいぶん老朽化してるんですが、Olasonicのアンプがスピーカーをしっかりコントロールして、スピーカー側の弱点を打ち消してくれるようです。
むしろ少し頼りないくらいのスピーカーのほうが良い方向に整えてくれる分、効果を感じやすいかもしれません。

サウンド自体はDALIで試した時と同様、独特のカッチリ感のあるものです。
やはり多少、モニターの方向を向いているみたいで、ストレート感が重視されている印象です。
イヤホンやヘッドホンのダイレクトな音に慣れている方には、その延長線上でスピーカーの魅力を楽しめそうです。
ただ、ダイレクトさが強いせいか、やや聴き飽きる印象があるかもしれません。
音楽だけでなく映画等にも耐えられるオールマイティーな優等生さを感じます。

ここでLXA-OT1に戻してみますと、こっちはすっかり聴き慣れたサウンドです。
帯域や特性などはかなりコンパクトにまとまりつつも、余韻を上手に活かして風味付けしてありますね。
Olasonicは写実的だとすると、こちらはデッサン画のような味わいがあります。
ただ、LXA-OT1のほうは付録のままのオリジナルではなく、オペアンプをMUSES8920に交換済みですし、ACアダプタも秋月電子通商のものに交換済みなわけで、その点は差し引いて考える必要があるかも。

客観的な評価でいえば、LXA-OT1は性能的に見てもやはりサブ、オマケ的な部分が大きいと思います。
(6/27 0:10追記:音楽を楽しむ上では、ヘタな機器を凌駕する魅力を発してくれていますけどね。)
その点、多少の割り切りは必要ですが、Olasonicはこれをメイン機材に据えることも十分可能なクォリティーになっています。
真面目さという点ではOlasonicが優位で、まさに雑誌のタイトル通り、DigiFiなサウンドを楽しめるかと。

音質的な好みの部分ではちょっと真面目すぎるかな、とも思いますが、そこはスピーカーセッティングやイコライジングなどに任せる手もあります。
ただ、電源に関してはOlasonic自慢のSuper Charged Drive Systemといえど、やはりパワー不足を感じる場面がありました。
音量という意味では全く問題ないのですが、一種のリミッターのような歪み感を感じるシーンが見受けられました。
その辺りはパソコン側の給電能力にもよるかと思いますが、セルフパワーのUSBハブを使ったり、BusPower-Proを導入するのも良さそうです。
HiVi付録のUSBケーブルなど、LXA-OT1とは違った強化策も楽しいかと思います。

(6/27 0:10追記)

誤解を招いてはいけないので、補足を追記しておきます。
実のところ、私の個人的な嗜好で言うと、LXA-OT1のほうが好きだったりします。
その辺りの好みをなるべく差し引いて客観的に書いたつもりだったのですが、やや分かりづらかった点があったかもしれません。

これまでの拙いオーディオ経験からしても、特性が優秀なことと、オーディオ的な楽しさや音楽の躍動感は必ずしも一致しないところがあります。
私が海外製品を愛用するようになったのもそれが理由ですし、その辺りはファーストインプレッションのエントリにも書いた通りです。
そうした点を個人的嗜好と取るか、オーディオ機器としての評価の範疇と捉えるかは難しいところですね。

ただ、Olasonicはアンプに加え、DACも付いてるわけで、価格を考えれば十分優秀です。
あえてLXA-OT1では外部DACを用いず、MBAのアナログアウトを使ったのも、付録単体での音質改善効果を比べたかったためです。
なお、今回、Olasonic様から特別にお借りしておりますが、金銭の授受はありませんし、10日ほどで返却予定となっている点も改めて記載しておきます。

モバイルバージョンを終了