新生Olasonicから初となる新製品、Bluetoothスピーカー「IA-BT7」が発表されました。
6/8の発売だそうで、私が予想していたのとはだいぶ違うものの、小手先の新製品ではなく、これからのOlasonic、オーディオ界を意識した製品になっています。
Bluetooth自体には私自身は正直、懐疑的ですが以前の「Olasonic完全読本」の付録Bluetoothヘッドホンアンプもかなり良い音でしたから、Bluetoothが悪いというわけではなく「真面目に作ってない」という要素のほうが大きいのかなとも思っていました。
前回は付録だったこともあり、SBCのみの対応でそこも色々言われていましたけども、今回はしっかり以下のコーデックに対応したものになっています。
SBC
AAC
Qualcomm aptX
Qualcomm aptX HD
LDAC
中でもLDACに対応した製品というのはソニー以外ではあんまりないのではないでしょうか。
そこは開発に関わる人物に元ソニーの方が多いOlasonicならでは、なのかなと思います。
Bluetoothモジュールはあえて汎用品を使わず、QualcommのCSR8675を使って自社開発したんだとか。
ただiPhoneだとAACということになってしまうのは残念なところではありますが…。
内容的にはスマートスピーカーを強く意識した内容で、そもそもそちらの開発も考えたようですね。
ただ、まずは音質優先という意図の中でBluetoothとアナログ入力というチョイスになっています。
Bluetoothは内部で96kHzにアップコンバートされたり、アナログ入力もデジタル処理される辺りもソニーっぽさが感じられます。
おそらくサイズ的にもDSP的なことをやる必要があるでしょうし、そうしたバランスを考えた上でのチョイスでしょう。
電源もOlasonicらしく、ACアダプター駆動となっています。
15V4Aだそうで、NANOCOMPOもそうでしたけども、ここを強化できる仕組みも用意してくれると面白いのになぁとはちょっと思いますね。
また、せっかくBluetoothで配線をスマートにしたわけですから、そこもACアダプタがベストだったのかはやや気になるところです。
その代わり、音だけでなくデザインも音質を重視したからこその拘りが感じられ、筐体はリアルウッドとなっています。
コンパクトなBluetoothスピーカーが多い中、重さもしっかり2.2kgほどありますし。
スピーカー部分は左右φ57mmコーン型フルレンジで、中央にφ110mmコーン型サブウーファーを配しています。
さらに背面には120㎜×80㎜のパッシブラジエータと、この辺りは卵型スピーカーのノウハウを反映しつつ、今の時代に合った形にしてきたなと。
アンプはTIのTAS5782を2個使ってあり、10W+10W+20Wというものです。
デジタルアンプなのは普通のことですが、最新チップを使ってくる辺りもOlasonicらしさが感じられますね。
サイズは275mm×144mm×65mmだそうで、写真で見るイメージよりはコンパクトですが、ある意味、スマホ自体の「ラジカセ」なんじゃないかなと感じました。
音質チューニングにはミキサーズラボが関わったそうで、その辺りは個人的には吉と出るのか否か、聴いてみないと判断できないところかなぁ。
正直言って、私が求めているオーディオのイメージとは全く違うものですが、音楽を楽しもうという層を増やす、減らさないためには必要な存在であるとも思います。
むしろオーディオに興味がない音楽好き、ポータブルオーディオやスマホで音楽を普段楽しんでいる方にぜひ試していただきたい製品になっていることでしょう。
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