Olasonicさんから世界最小のCDトランスポート「NANO-CD1」が正式発表されました。
この製品、NANOCOMPOシリーズの第二弾で、サイズ的にはもうすぐ発売のUSB-DAC付きアンプ「NANO-UA1」とほぼ同じですね。
横幅はCDケースとほとんど同じサイズですから、カーオーディオの1DINよりも小さいくらいです。
CDトランスポートということでD/Aコンバータは搭載しておらず、DACは別途用意する必要があります。
この点でもやはりNANO-UA1との組み合わせがベストでしょうが、手持ちのUSB-DACでPC音源をメインに楽しんでいる方がちょっとCDを聴きたいというニーズにも良いかと。
パソコン側のCDドライブでも理論的には聴けるわけですけど、動作音がうるさくてあまり使う気になれないので、その点でも今回のNANO-CD1の動作音が気になるところです。
なお、NANO-UA1と同様、縦置きもできるようになっていて、ディスプレイの表示もちゃんと縦置きと横置きの両方に対応しているというのがうれしいですね。
そもそもこのサイズにディスプレイがちゃんと設置されてるだけでもスゴイことだと思います。
当たり前ですけど、スロットインのCDドライブなので縦置きでも問題なくCDをロードしてくれます。
さらにスゴイのはアップサンプリング機能を搭載しているという点。
CDは16bit/44.1kHzなわけですが、これを88.2kHz/96kHzにアップサンプリングさせることが可能です。
アップサンプリングには一長一短あるんですけど、最近のDACチップはハイレゾ前提で設計されているものも多く、44.1kHzでは本来の性能を生かし切れないケースもあるようですし、強制アップサンプリングではなくチョイスできるというのも良いですね。
なお、切り替えは背面のスイッチで行うようです。
あとは気になる価格ですけど、メーカー希望小売価格は63,000円とのこと。
NANO-UA1同様、ちょっと強気な価格設定のようにも感じますが、それだけの自信作ということかと。
CDからデータを読み出すだけなら音は変わらないのでは?という風潮がありますが、さきほどの動作の静粛性も含め、トランスポートの音質に占める比率は意外に高いと感じていますし、オーディオショップで試聴してみる価値はあるかと。
発売日は5月下旬の予定で、すでに第3弾のD/Aコンバーター「NANO-DA1」も予定(夏頃?)があるんだとか。
「アンプはすでにあるんだけど…」という方はこちらとのコンビを検討してみるのも良いかもしれませんね。