Olasonicさんから12月発売予定のBluetooth対応スピーカー「TW-BT5」が届きました。
今回は長期レビューができそうですので、まずは操作感をレポートしてみようかと思います。
なお、訪問時に試聴したものは初期プロトタイプでしたが、今回のはもう少し進んだ量産前段階の試作機です。
製品版では多少違いがあるかもしれませんので、その点はご容赦ください。
開封してみてまず気づいたのは卵のおでこ部分についた「N」のマークです。
何の意味だろう?と思ったんですが、説明書によるとNFCのタッチ部分を示すものです。
あいにく私の手持ち機材にはNFC対応機器がないので使うことはありませんが、タッチでBluetoothのペアリングが簡単にできるのは便利でしょうね。
ただ、あまりにも取ってつけたようなシールですし、もう少しデザインに溶け込む感じだと良かったかも。
ここにBluetoothのLEDがあったら…とも思いましたが正面に青い光があるとうっとおしいかもしれませんし、覚えてしまえばシールも要らないのでしょう。
まずは本体の電源を入れてみますが、あいにく充電されていなかったようで入りませんでした。
そう、今回のTW-BT5はこれまでのようにUSB接続がないからというもあって、充電式になっています。
SCDS回路の省エネさと瞬発力の高さは充電式になってさらに活きてくるというものです。
パッケージにはUSBタイプの充電器(5V1A)とmicroUSBのケーブルが付属します。
充電器は非常にコンパクトなもので持ち歩きにも便利ですし、あえてmicroUSBを採用してるのはおそらくスマートフォンとケーブルや充電器を共用できるようにという配慮だと思います。
なお、PCにUSBケーブルを接続しても充電可能ですが、この場合は供給電流が500mAまでになりますので、充電しながらの使用ではパワー不足になることがあるとのことです。
充電もほどほどに、まずはiPad miniとペアリングです。
まずは本体の電源ボタン(ボリューム+と共用)を3秒長押ししてTW-BT5の電源を入れます。
この電源オンで即、ペアリング待ちになりますから、あとはiOSの設定画面から接続するだけです。
電源オンの状態からペアリングしたい場合はBluetoothボタンの3秒長押しになります。
ペアリングが終われば次回以降はもうAirPlayと同様にコントロールセンターから音声の出力先を選ぶだけの簡単さです。
なお、ペアリングの完了や接続など、いろんな動作を電子音で教えてくれて便利なんですが、静かな部屋だとこの音がちょっと大きく感じることもありました。
電子音も本体側のボリュームに連動して小さくなってくれるんですけど、スマートフォンやタブレット側でボリューム操作していると思った以上に大きかったするんですよね。
特にオートパワーオフは忘れた頃に鳴りますから、ちょっとこの音にビックリすることがあります。
慣れてくれば操作音がなくても分かりますし、できればオフにできると良かったかも。
音質的な部分は次回以降にご紹介するとして、前回の訪問では意識しなかったホワイトノイズ(残留雑音)が今回ちょっとだけ気になりました。
スマートフォンで再生を止めると全くの無音に近い状態になるんですけど、曲間やピアニシモだとホワイトノイズが目立ちます。
USB-DACなどでも同様の工夫がされていることがありますけど、実際のS/Nという点では曲間のが本来のノイズレベルですね。
以前から愛用しているTW-S7と較べてもそんなに変わらないノイズなんですが、今回のスピーカーの性質上、どうしても近くに置くことが多いですし、静かな部屋で聴く場面が多くなるからかと。
逆に音量はバッテリー駆動とは全く思えないほどのパワフルな鳴りっぷりですから、ナイトモードみたいなノイズ優先とゲイン優先の切り替えができたら良いのかもしれません。
全般的にシンプルにまとまっているおかげで操作性やわかり易さは非常に良好な印象です。
Bluetoothというとちょっと分かりづらい印象がありますけど、市販のヘッドセットを使いこなすよりも簡単なくらいになってると思います。
反面、それだけに細かいカスタマイズや拡張性は少々抑えられています。
個人的にはアナログ入力は欲しかったなという気がしますけど、そうすると入力切替が必要になりますし、そこは既発の製品で…というところかも。
なお、前回も書いたように皆さんがいちばん心配する「モノラル」という部分はやっぱり全く心配なしです。
詳しくは次回の音質編に譲るとして、これをメインのオーディオシステムに据えようとでも思わない限り、不足に感じるところはないかと。
音傾向的にOlasonicの世界をしっかり踏襲しつつ、新設計のディフューザーやパッシブラジエーターで1本でもしっかり聴かせてくれます。
ステップアップしたくなれば、来年春の発売予定と説明書に記載のある「TW-SP5」用のコネクタが待ってますしね。
ということで次回は意外と置き場所で変化するサウンドと音質面のご紹介をできればと思っています。