OlasonicさんからBluetoothステレオスピーカーセット「TW-BT55ST」が4月中旬に発売予定だそうで。
これ、先日のモノラルBluetoothスピーカーの「TW-BT5」に、発売予定だった「TW-SP5」を左スピーカーとして追加してステレオにしたセットです。
当然、増設スピーカーとしての「TW-SP5」も同時発売予定で、こちらは4000円台後半と価格的にもだいぶ割安な感じになっています。
正面から見ると見た目はもうどっちがどっちだか分からないくらいソックリでして、区別できるのは額のNFCマークと操作ボタンくらいです。
土台の部分も同じですし、重量もBT5の480gに対して、SP5が400gとほぼ揃っています。
背面はステレオミニのオス-オスケーブルで接続し、このケーブルも約1mのL字形のものが付属しています。
L字になってると後ろの出っ張りが最小限で済むので、そこは扱いやすそうですね。
Bluetoothだからケーブルレスで…という要望もあるでしょうけど、どうしても左右に遅れが出るでしょうし、双方にバッテリーを持って充電も両方…となってしまいますからねぇ。
気軽に持ち歩きたい時はTW-BT5のみをモノラルで、据え置き的に使う場合はTW-BT55STで、と使い分けるのも良いかと思います。
というわけで、今回もこのセットをお借りしてごく短時間ではありますが、試聴をしてみました。
一言で感想を言うなら「おお、やっぱりステレオだ」と。(当たり前すぎ)
TW-BT5から新採用されたディフューザーが非常に優秀で、モノラルでも音の広がりを程好く感じられたのですが、そこに空間と言いますか、音場が感じられるようになります。
モノラルにするとどうしても直接音主体になりがちですが、そこに収録した場所の残響や時によっては周辺雑音みたいなものが付加される感じですね。
ただ、TW-BT5のみが一概に悪いわけではなく、ボーカルの定位などはそもそも音像の素晴らしいタマゴ型スピーカーの良さがさらに活きるものです。
ここもライブ音源を楽しむ場合はBT55STで、インターネットラジオなどではBT5で、といった使い分けも良いかと思います。
音質的には短い時間ではエージングも含めて判断しきれないところもありますが、TW-D5TVと比べるとやはりディフューザーの効果で横の広がりが良い気がします。
その分、縦の定位は試聴位置によってややブレやすいかなと思いますし、前回もBT5単独の時に書いたように置き場所やインシュレーターによる変化もかなり大きいので、設置場所の高さでうまくチューニングしてあげると良いかと。
気軽に使うという点ではキーボードと同じ高さ、つまりは机の上に置くのが良さそうですし、おそらくそういうセッティングになってるんだろうなと思います。
なお今回お借りしたのは白いものですが、TW-BT5、TW-BT55STそれぞれにブラックバージョンも登場するんだとか。
黒はずいぶん精悍な感じですし、お使いの環境に合わせてチョイスできますね。
そういえば今回名称が5と5で2本だからか、55となっていますね。
これでセンタースピーカーも付いたら555だな、とか思ってみたり。
このシステムはこれで完結だと思いますが、上位モデルではサブウーファーやスーパーツィーター、別アンプ駆動とか、ユニット構成で拡張できるようになったりすると面白いかも。
いや、それこそがNANOCOMPOだとは思いますけどね。