Olasonicさんにお借りしているテレビ用スピーカー「TW-D5TV」ですが、そろそろ返却時期が近づいていますが、今回はテレビに接続しての音質周りのレビューをしてみます。
普段使っているテレビのイヤホン端子につないで、ごく普通の地デジ放送が流れ始めるとごくごく自然に音が流れてきます。
一瞬、「あれ?スピーカー、変わった?」と思うくらい、自然に移行できます。
たまにメインのオーディオ機材でUStreamや地デジを見ることもありますが、これだと「今から見るぞ、聴くぞ」という身構えがありますけど、そういう大げさな感じがなく、ごく普通に常用できるというのは特筆すべき部分かと。
うちにはTW-S7もありますが、こちらだとバラエティやCMではちょっと音が重たすぎる印象もあるんですが、TW-D5TVならほとんど気になりません。
その分、ホームシアターみたいなサウンドを求めようとすると、やっぱり低域が足りない印象も拭えません。
シンプルにイヤホン端子に挿すだけという製品の性質上、BASS BOOSTなどの機能も用意されていません。
テレビ側にそうした機能があれば良いのですが、下手なアンプで増強すると歪っぽくなりがちですし、イヤホン端子に適用されるものは少ないのではないかな。
ただ、実際の低域は内蔵スピーカーとは比較にならないくらい伸びていますから、音質の良い放送であれば、きちんとそれに応えてくれます。
また、音場感や定位がしっかりしているので、音楽よりもむしろ映画やスポーツなどのほうが合ってるような気もします。
音量については、テレビの内蔵スピーカーの時はボリューム目盛りが8-9くらいで聴いていますが、TW-D5TVを接続すると5くらいで同じ音量です。
本格的なホームシアターと同等とはいかないかもしれませんが、通常使用では音量不足を感じることはないかと。
配線に関しては左側スピーカーから3本(イヤホン端子、右スピーカー、ACアダプタ)が伸びますから、キレイに配置するのは多少コツが要るかも。
特にACアダプタは長さが1.5mほどと、それほど長くないのとコンセント部分にアダプタ本体があるものなので、テレビ裏のケーブル整理がちょっと面倒かもしれません。
全般的にはやはり32インチくらいまでのテレビで、内蔵スピーカーの品質に大きく不満がある環境での常用スピーカーに最適といったところでしょうか。
できれば同じアナログ入力対応のTW-S7のテレビバージョンのほうが個人的にはうれしい感じもしますが、設置スペースも含めて考えるとTW-D5TVのサイズがウェルバランスなのかな。
あと、以前ちょっと流行ったテレビ内蔵型パソコンやタブレット端末での映画鑑賞にも良さそうです。
なお、当初の発売日よりも前倒しで3/27に発売予定とのことで、4月からの新生活にも良いアイテムかと思います。