OlasonicさんからTV用スピーカー「TW-D6TV」を長期貸出していただきました。
一応、テレビ用と銘打たれていますが、シンプルなステレオミニプラグ入力ですので、タプレットやポータブルオーディオプレーヤー、ゲーム機、それに最近のHDMI接続の液晶ディスプレイなどでも使える万能たまごスピーカーです。
我が家にはBluetoothスピーカーのTW-BT55STやUSB入力のTW-S7があるんですけど、音声接続がステレオミニプラグなだけに、どうしてもACアダプターが必須になってしまうため、配線がやや煩雑なところはあります。
一度セッティングしてケーブルの取り回しを整理すればOKですけれど、ACアダプターは左側スピーカーから生えたケーブルの先のプラグに挿す必要があるため、例えばコンセントが右のほうにある場合などは配線しづらかったりしました。
実際、リビングのテレビや液晶ディスプレイではまさにその状態であとちょっとが届かず、左右のスピーカーユニットを逆に置くわけにもいかず、延長タップなどで対処した形です。
ACアダプターのケーブル自体は実測で150cmほど、さらにスピーカーから生えた部分が18cmほどありますので、かなり余裕のある長さではあるのですが、パソコンやテレビ周りはどうしてもコンセントが不足しがちだったりしますし、もし可能ならどこかの切り替えで左右を逆にできたら良いかも。
まぁ、ステレオミニプラグのオス・メスアダプタで反転できるのがあれば解決できますけどね。
他のケーブルも全般に余裕のある長さで、スピーカーから出たステレオミニプラグは200cm、左右スピーカー間は145cmあります。
配置の自由度という点ではとても助かりますが、さきほども書いた配線の煩雑な感じはどうしても出てきてしまいます。
そういうニーズにはやはりTW-D55STのほうが合ってるわけで、ニーズに合った使い分けが重要でしょう。
また、頻繁にピンプラグをつなぎ替えるような用途だと、抜き差し時に他のパワードスピーカー同様、ブーンという音が出るケースがあります。
一旦、ACアダプタを外しておくのが基本ですけども、ここも電源スイッチがあったらなぁと思う部分です。
ただ、そのサウンドはより進化した「5」シリーズの最新作というべきサウンドで、あたたかみがあってバランスが良いものです。
とりわけ、近くでも遠くでも音のバランスが崩れないのはやっぱり新しいディフューザーやパッシブラジエーター、そしてアンプ等のチューニングの賜物でしょう。
サウンドに関してはまた別途、テレビや液晶ディスプレイ、iPod nanoなどを音源にしてレビューしたいと思いますが、中域が大切にされつつ帯域もこのサイズにしては豊かなもので、小さめのテレビで独占して使うにはもったいないくらいです。
ただ、置き場所でずいぶん音が変わる傾向も感じられましたので、できればやや硬質なウッドボードなどの上に置くのが望ましいかと。
テレビボードも意外と貧弱な板だったりしますので、そうした場合は下に硬質のボードやフェルトなどを置くことで好みの音傾向にコントロールすることもできるのではないかと思います。
今回も長期に渡りレビューさせていただけることになりましたので、先ほどの音質編や実際に再生している音をTASCAMのPCMレコーダーで録音したものを液晶ディスプレイの内蔵スピーカー、TW-BT55ST(TW-BT5単体も)などと実際に比べてもらえるように音源を掲載したりしていきたいと思っています。