OrtofonがSPU95周年を記念したカートリッジ「SPU 95 Anniversary」が発売されるそうで。
SPUというと往年の重量級カートリッジという印象ですが、見かけこそ同じものの、今回の記念モデルは最新技術を惜しげもなく投入しているようです。
まず内部のエンジン部分は「セレクティブ・レーザー・メルティング」という技術を使って、チタンのマイクロパウダーをレーザーで固めたハウジングにしてあるとのこと。
コイルも銀コーティングの6N銅という内容です。
また、磁気回路のほうはチタンボディに導体性の極小シリンダーが組み込まれてるそうで、これによって磁界強度が一定に保たれているんだとか。
さらに従来ソックリの見かけの外観も実は木の紛末55%と混合樹脂45%でできていて、SPUで良く言われる鳴きが抑えられる工夫が施されています。
これだけ凝ってるんだから、さぞかしお値段もスゴいことになるんだろうなぁと思ったら、実売20万円台後半だそうで、かなり感覚が麻痺した私から見ると意外とそこそこ(そんなわけない)だなと。
ちなみに従来タイプのSPUは8万円弱くらいからです。
ただSPUを使おうと思うと問題になるのが重量で、今回の記念モデルも自重が28gとかなりの重さです。(通常モデルが30gちょっと)
一度くらいは使ってみたい気もしますけど、MCカートリッジですから針が折れたら…と思ったら怖くて使えないかもしれませんね。
まぁ、うちはそもそもMCトランスがないので、そっちのほうが先なんですけど。