ortofonからその名もずばり「TEST RECORD」というチェック用レコード盤が出ているのに気づきました。
昔からオーディオチェックディスクみたいなものは各社から発売されていたり、特典みたいな形で配布されたりしてまして、私も中古で何枚か入手しています。
それらは大抵、「あなたのオーディオはこのディスクを正しく再生できますか?」みたいな限界への挑戦のようなものが多い印象ですけど、このオルトフォンのは純粋なチェック用となっていますから、内容も以下の通りで、そもそも音楽すら入っていません。
【収録内容】
1. Frequency Sweep Left Channel 800Hz-50kHz. 28sec.(800-20000Hz ±15dB)
2. Frequency Sweep Right Channel 800Hz-50kHz. 28sec.(800-20000Hz ±15dB)
3. Frequency Sweep Left Channel 800Hz-50kHz. 28sec.(800-20000Hz ±15dB)
4. Frequency Sweep Right Channel 800Hz-50kHz. 28sec.(800-20000Hz ±15dB)
5. Reference tone 1000Hz 5 cm/sec rms Left
6. Reference tone 1000Hz 5 cm/sec rms Right
7. Reference tone 1000Hz 5 cm/sec rms Left
8. Reference tone 1000Hz 5 cm/sec rms Right
9. Tracking ability lateral 50 μm peak
10. Tracking ability lateral 60 μm peak
11. Tracking ability lateral 70 μm peak
12. Tracking ability lateral 80 μm peak
13. Tracking ability lateral 90 μm peak
14. Tracking ability lateral 100 μm peak
15. Square Wave duty cycle 3:7
ここまで厳密にやりたいか?と言われると、自分の設定の甘さやカートリッジの弱点をさらけ出すことになってガッカリしそうで正直そんなにやりたくない気分ですが、左右のチェックが気軽にできるだけでも便利ではありますよね。
もちろん設定をしっかり追い込みたい場合には、水準器やアライメントプロトラクターなどの物理的な調整だけでは詰めきれないところまでキッチリできるでしょう。
ちなみにこのディスク、元々はオルトフォンが工場でカートリッジを製造する時にテストで使っているものと全く同じ内容なんだそうです。
なお、上の収録内容はA面、B面とも全く同じ内容だそうで、レーベル面に日付なども書き込めて盤面自体の品質管理までできるという徹底ぶりです。
ここまで拘れないようなぁ…という私のような人間にはPADのバーンイン&消磁プログラムアナログディスク「ANALOG SYSTEM ENHANCER」も面白そうです。(かなりお高いですけど…。)
他にもStereo Sound Storeで販売されている「MIXER’S LAB CHECKING DISC BY MUSIC」なども良さそうですし、テストディスクでもうちょっとお安く…という観点ですと東洋化成から出ている「周波数レコード」や日本オーディオ協会の「オーディオチェックレコード AD-1」辺りだと多少手を出しやすいのかもしれません。
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