MacBSの日常生活的日記

Oyaide STB-MSX レビュー 到着編

オヤイデ電気さんからレコードスタビライザー「STB-MSX」とマルチユースカーボンパイプ「STB-CM6」をお借りしました。

STB-MSXは2010年発売の「STB-MS」の改良版だそうで、新たにカーボンFRPをトップとボトムディスク面に採用したものです。
前モデルのSTB-MSとSTB-HWは累計出荷2000台超とのことで、相変わらずアナログディスク人気が高いことが伺われます。
私も先日そんな仲間入りをさせてもらったので、まだ拙い環境ではありますがレビューさせてもらうことに。

このスタビライザーの最大の特徴はカスタマイズが可能だという点でしょう。
内部の6個の真鍮クロームメッキされたウェイトが入っていて、この個数を変更したり、今回いっしょにお借りしたカーボンに置き換えたりして、重量やインシュレーターとしての特性を変えたりできるというわけです。

デフォルトの古装着で440g、ウェイトを全部取り外すと200gと、40g単位で重さが変えられますから、プレーヤーの負荷を見つつ見定めることもできるでしょう。
カーボンのほうは1個4gほどと軽量なので、単純にスペーサーとも言えますが、次回書こうと思っていますけれど音色にもやはり多少の違いが出てくるようです。

まずは気になるプレーヤーのアクリルカバーからのクリアランスですが、スタビライザーの上面からカバーまで1cm弱くらいあって心配なく使えています。
ヘビーウェイトのSTB-HWXのほうだと高さ的に2cmほど高くなるようなので、カバーは取り外さないと使えないでしょう。

また、わりと非力っぽいYAMAHA YP-D51のモーターでも負荷は大丈夫かなと思いましたが、回転数調整も未使用時そのままで問題ないレベルです。
念のため、回転数が安定するまでの時間をラフに測ってみたところ、スタビライザー無しで1.7秒前後、フルウェイトのスタビライザー有りだとややバラつきが出て1.0~1.9秒ほどでした。

ちなみに慣性質量が増加するでしょうから、回転をオフにしてからターンテーブルが完全に停止までの時間もきっと伸びるだろうなと、そちらも計測してみました。
スタビライザー無しだと12秒ほどで完全停止しますが、フルウェイトのスタビライザーを載せると、誤差レベルではありますが11.5秒とほんの少し短くなりました。
ターンテーブルの周囲ではなく中心部に置くわけですから、慣性質量よりもむしろ抵抗負荷が増えるような感じなのでしょうかね。

ウェイトの個数変更もやってみましたが、上部のパネルをネジって外せば簡単に交換できて気軽に試せるのは良いですね。
ただ、回転時の重量バランスを考えると全部のスペースを埋める前提では、間に挟む形になるカーボンは0個、3個、あるいは6個のいずれかになってしまうことになります。
スタビライザーの底面にはEPDMゴムでできたウェイトスペーサーが敷いてあるので、実際には隙間を均等に開けて配置することも可能だと思いますから、音質編のレビューまでにまた試してみたいと思います。

その音質の部分ですが、少しだけ触れるとすると、予想以上に音への変化は大きいな、というのが率直な感想です。
方向性としては、スピーカーの上にオモリを乗せた時と似たような変化傾向、といえば分かっていただけやすいでしょうか。
もちろん載せ過ぎも良くないかと思いますが、全モデルの実績をしっかり受けつつ改良が施されて熟成したモデルという印象ですし、自分流にカスタマイズできるところがオヤイデさんらしいテイストのアクセサリーだと感じました。

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