少し前から検討をしていたハイレゾ対応DACですが、Phase Tech(今のPhasemation)の「HD-7A」をチョイスしました。
当初はPCM-D100で録音したものを聴くため、ということでヘッドフォンアンプの付いたものを…とか言ってましたが、いつの間にか脱線してこんな選択となりました。
お得意のAccuphaseも考えたのですが、そうなるとDC-801クラスになってしまい、まだ思ったような進化を遂げたとは言えない部分も感じて、ある意味、中継ぎ的なところが良いかなと。
またATOLLが思った以上のじゃじゃ馬で困ったこともあり、国産から選びたかったので選択肢がどうしても限られます。
で、HD-7Aは2010年発売ということでUSB入力や光デジタル入力は24bit/96kHzまでの対応と、今となってはかなり古さを感じるカタログスペックです。
そもそも世代で言えばATOLL DAC100と同じ時期ですから当然ですね。
もちろんDSDにも非対応ですが、その代わりにK2プロセッサー搭載という「飛び道具」が付いているのが最終的な決め手になりました。
ハイレゾ音源を聴くためとはいえ、まだまだCD音源もたくさんありますし、それらの改善につながれば一石二鳥だなと。
よく言われるニセレゾ音源もどきのことを手持ちのハードウェアで試せるだけでも面白いですし。
ただ事情もあって現状はリビングでの仮設置が続いているので、音質的な掘り下げはまた後日書こうと思いますが、それでもK2プロセッサーは常時オンで活躍してくれている、というのがその効果の高さを語ってくれていると思います。
わざとらしさも少なく、音楽の伸びやかさと滑らかさを活き活きと表現してくれるのはK2プロセッサーの優秀さはもちろんですが、DACの基本性能も高いのでしょう。
ちなみにCD再生時、K2プロセッサーのランプ(緑色)やアップサンプリングのランプ(赤色)が点滅するディスクが稀にあって、Phasemationさんに問い合わせさせてもらいましたが、これはディスクの読み取りエラーを示すものだそうで、エラー訂正は実施されるので問題ないとのことでした。
どうやら開発者さん自ら回答していただいたようで、その辺りの安心感もあるブランドだなと感じました。
最近はアナログが主体ですが、またデジタル機材も出してほしいところかも。
ちなみにDACチップはPCM1794のデュアルモノとなっています。
後継のHD-7A192へのバージョンアップも以前は有償で実施されていたようですが、お値段も結構なものですし、とりあえずこのままで良いかなと。
メイン環境に設置した後はX-DDC経由で入れるのとどちらが良いか試してみるつもりですが、クロックが優秀なだけにHD-7A直結のほうが良いのではないかと予想してます。
10MHzのクロック入出力も装備してますが、クロック自体のお値段がなかなかスゴイですし、そこまで手を出すことはない予定です。
幅が260mmとコンパクトなボディですが、奥行きは327mmと結構ありますし、フロントパネルやシャーシ、トップカバーなどはアルミで質感も良く、そういう点でも購入前よりもだんだん愛着がわいてくる感じです。
メイン環境での設置場所はまだ悩んでいますが、本体前方左右に配置された2つの電源トランスをダイレクトグランディングしているインシュレーターを含めて3本脚ですし、サイズも変わったものなので、ボードなどをどうするかも楽しい悩みどころです。
ちなみにケーブルはインターコネクトにQED Qunex SS、USBケーブルがACOUSTIC REVIVE USB-1.0PLS、光デジタルがAccuphase、電ケーはひとまず純正を使っています。
この辺りも多少見直す予定ですが、おそらく電源ケーブルと同軸ケーブルの追加程度になるでしょう。
今回はひとまず導入のご紹介ですが、音質面やK2の効果、セッティングなど、メイン環境に移してからニーズを無視してご紹介することになると思います。
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