先日の記事を書いていて、PHONICのハンディーオーディオアナライザー「PAA3」というのを見つけて気になったので調べてみました。
わりと早くからオーディオ界隈でも注目の品だったようで、これ単体で周波数特性などの計測ができるというものです。
入出力ともモノラルですし、イコライジング機能はありませんから、あくまで計測だけですけど、31バンドのリアルタイムスペクトラムアナライザに、SPLメーター、さらにリバーブタイム・アナライザーまで装備しています。
マイクも内蔵されていますし、XLRの入出力もあるので気分はハンディーなDGシリーズという感じですね。
電源は単3電池4本でも7時間動くので十分過ぎるほどですし、ACアダプタも付属しています。
RTA用のピンクノイズは機器からも出せますが、付属CDにピンクノイズをはじめ、ホワイトノイズや正弦波、スイープ周波数など各種のテスト信号も入っていて、なんとも至れり尽くせりです。
USBでPCとつなげばそちらのアプリから遠隔操作もできますし、PCオーディオだけなら補正をPC側でやればデジタルイコライザーが実現できてしまいます。
残念なことにMac用アプリはなさそうですけど、イコライジングカーブの算出機能はあるので、手動でやれば良いでしょう。
こういう製品を見てしまうとオーディオ専用機器はちょっと高価だし、機能もまだまだかなぁという気がしてしまいます。
イコライジングまでやろうとすれば音質面で不満も出るでしょうけど、あくまで計測で配置を追い込んでいこうというのであれば十分過ぎる機能かと。
マイク性能を除けば、今はスマホでも似たようなことができる時代ですが、これはなかなか気になる製品です。
据え置きオーディオだけでなく、カーオーディオや自作スピーカーの調整などにも便利ではないかと思います。