PLENUE Mを導入してからそんなに日も経っていませんが、PLENUE Sを導入してしまいました。
その間にFiiO X7も入れてるので自分でもちょっと調子に乗りすぎかな?とは思いますけど、いろいろ試してAndroid機は便利なものの、Wi-Fi経由のノイズもやっぱり影響してきますし、素早く起動・終了できるところはPLENUEの素晴らしい魅力のひとつだと思ったのも理由の一つです。
最後までPLENUE 2とは迷ったのですが、そこも自分にはやっぱりバーブラウンが合ってるのではないかと感じたのもあります。
PLENUE SはPCM1792Aを搭載していて、その点ではPLENUE 1と同じということになります。
PLENUE MのPCM1795ともそんなに大きく違わないのですが、アンプ部が強力という部分がチョイスの決め手となりました。
PLENUE 2 MarkIIなら同等クラスだとは思いますけれど、相場からするとずいぶん差がありますからね。
アンプが強力な分、駆動時間はかなり短めの8時間ですが、中古というのもあってか、それもちょっと危うい感じではあります。
そもそもPCM1792Aはハイレゾなほど消費電力が大きく増える傾向のはずなので、それも関係してくると思われます。
使っていると、PLENUE 1をレビューした時のような本体の温もり具合になってきますけども、そこは背面の焼肉プレートのような部分が放熱板的な役割をしてくれるようです。
ケースが中古のため付属しなかったのですが、放熱の意味合いでは付けないほうが良いかもしれません。
その代り、ガラスフィルムが貼ってあり、こちらもややタッチパネルの感度に影響している気がしますが、せっかくキレイに貼ってあるのでそのまま使います。
また1やMといちばん大きな違いはバランス出力に対応している点でしょう。
今となってはマイナーとなってしまった3.5mm4極というのもお買い得になりがちな理由かも。
こちらは後日紹介しますけども、動作は全く問題ありませんでした。
まずはPLENUE Mとの比較をやってみました。
あえてPLENUE MはALO audio The International+ Optical Editionに光接続して使用してみます。
ALOのDACはES9018K2Mということもあり、解像度は高く広がりはあるような側面も感じ取れますが、少し聴いているとやや輪郭を強調された感があります。
たとえばボーカルでマイクの吹かれが強調されがちになったりするケースが出てきてしまいがちです。
一方のPLENUE Sはひたすら穏やかで、一聴して高級感を出そうというようなところが皆無です。
刺激は過度に強調されることがない分、音楽的なノリはしっかりしっとり表現されてきます。
とりわけ、ピアノの音色がより自然で色合いが鮮やかなのが気に入りました。
PLENUE Mのほうは単体で比較しても、ほんの少し枯れた感じがするところがあり、良い意味でのドライとはやや違って、やや肌触りがかさついたような感じが出る場合があります。
そこが力強さとして勢いを感じることもありますが、若干そういう元気さと勢いみたいなものを脚色しているところがあるのかもしれません。
PLENUE Sでもちょっとお遊びでJet Effect 7を使ったりすれば、PLENUE MやDACにつないだ場合などと似た雰囲気には簡単にできますから、やはりその分の脚色が入っているということでしょう。
PLENUE Mでも相当そういう要素は少ないほうだと思いますが、PLENUE Sは土台部分がよりしっかりした分、さらに脚色を排すことができたのでしょう。
イヤホン、ヘッドホンもいろいろ使ってみましたが、IE800の良さが活きるのはもちろんなのですが、意外とIE80Sも合う印象でした。
IE800と比べてしまうと解像度は下がりますが、、音楽的な躍動感自体は後退しないので不満が出てきません。
私自身の感覚として、スピーカーで聴く時によりも身構えずに、やや穏やかな気持ちで聴けることに重きを置いているのもあるからかもしれません。
それでもしっかり聴くぞ!という気持ちが入れば、音源から湧き立つように言葉のひとつひとつ、細やかなタッチや息遣いまでしっかり引き出してくるのはやはり流石だなと感じます。
バランス接続は3.5mm4極ということで、主流となってきた2.5mm4極や4.4mmでないためにケーブル調達にも結構困りました。
そもそもIE800だとイヤホン自体がバランス出しできないですし、IE80Sも特殊なコネクタですし…。
その辺りの解決策はまた別途報告することにして、ざっくり動作確認程度に聴いた感じとしては、思ったほどアンバランスと大きな変化はないかも。
DAP側のアンプやDAC部の注力の仕方も関係している可能性はありますが、逆に音傾向をわざとらしく変えるといったことはしていないのは好印象なのかなと思います。
もちろんセパレーションの向上などは感じますが、ケーブルやイヤホンの違いがより明瞭になる程度で、あくまでもそちらを主役として鳴らしてくれます。
なお、駆動力に関してもバランス接続でもほとんど変わらず、そこはまさにスペック通り(共に3Vrms)のようです。
これでようやくDAPは確定したなという安心感をもって任せられる製品に出会えた気分です。
もちろんPLENUE Mは併用予定で、こちらは仕事部屋で作業中に聴く時に活躍してくれる予定です。
FiiO X7の判断がまだちょっとファームウェア更新への期待があったりしますが、折を見てまた比較もしてみようかなと思っています。
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