PS Audioのノイズ対策グッズ「Noise Harvester」をお試しに導入してみました。
ACOUSTIC REVIVEさんを訪問した際にトイレで見かけたのがキッカケではありますが、これまで導入された方の感想をお聞きすると光るので分かりやすいけれど、音への効果は分からず…といった感じだったので、正直あまり期待せずお試しといったところでした。
原理的にはノイズ成分を光に変化させて消滅させるというもののようですが、この小さめのACアダプタくらいのサイズでそれがうまく機能するのかは微妙な気は確かにします。
ただ、回路がシンプルなだけにアクティブタイプにありがちな悪影響も少ないでしょうし、トイレなどで使えば良いや、という軽い気持ちで試してみることに。
いつものようにAKURATE DSのXLR出力からC-280Lを経てPCM-D100のS/N100dBモードで24bit/192kHzにてフルボリューム録音、それをAudacityで周波数解析というパターンです。
まずはノイズハーベスターを装着しない状態で測って、これとの相対比較とします。
まずはトイレに挿してみますが、LEDがかなり高速に点滅しています。
いかにも効いてそうな雰囲気を醸し出してますが、計測してみるとそれほどでもないようです。
2階のトイレはウォシュレットやヒーターもないですから、ノイズ源が少ないからかもしれません。
そこでエアコン絡みの電源タップに装着してみましたが、こちらもLEDの点滅具合は似たようなもので、計測上もあまり良くありません。
そこで今度は廊下にある壁コンセントに挿してみると、LEDの点滅はいちばん緩やかなのですが、計測結果はココがいちばん良さそうです。
ただ、そこにはコードレス電話機と電気ポットをつなぐので、本来は空きコンセントがないんですよね。
そこでやはり部屋の中で探すことにして、LAN関係のタップに挿してみました。
こちらはLEDの点滅が外付けHDDやTime Capsule辺りと同期していて、どうやらこいつらがノイズ源なんだな、というのはよく分かります。
計測上では廊下のほうがやや優位のような印象ですけれども。
ここまで計測したところで、廊下とLAN関係タップ双方で出音を聴き比べて判断することに。
どちらもちゃんと変化は感じられて、部屋のS/Nが良くなったような印象を受けます。
おそらく他の対処との相互効果であって、ノイズハーベスター単独ではそこまで大きな効果はないのかもしれません。
そもそもこの微妙な差が判るようになったのはRTP-4 absoluteやPOWER SENSUAL-MDなどの恩恵のほうが大きいでしょう。
それでもNoise Harvester自身も出音にキツさが混じったりせず、しっかりと働いてくれている印象を受けました。
廊下への導入も捨てがたいですが、仕事の都合上、スリープしてあるとはいえ、Mac ProやRAID NASなども併設してあることもあり、それらの悪影響を最小限にしてくれているであろう「LAN関係タップ」で当面使うことにしました。
効果の度合いからすると体感しづらいグッズではあると思いますが、LEDの点滅でノイズ源を特定するだけでもずいぶん役立ちますし、導入してみる価値はそれなりにあるのではないかと思います。