PS AudioからA級フルディスクリートのフォノアンプ「Stellar Phono」が10月中旬発売予定だそうで。
海外で2499ドル、国内価格は33万円(税別)ですから、そこそこ順当な価格設定かなと。
PS Audioというとデジタル系の印象が若干強めに感じるんですが、今回のフォノアンプは純粋にアナログ路線です。
イコライジングカーブもRIAAのみで、負荷容量も100pF固定ですが、MC/MMは個別の回路としているようです。
ディスクリート過ぎてMMとMCは入力端子から別々ですので、頻繁にMCとMMを使い分ける方はちょっと注意が必要かもしれません。
また、出力がなぜか20Vrmsとバカ高なのが「なぜにそこまで?」という気も。
昔のフォノイコライザだと500mVくらいのものもありましたが、さすがにそれだと今は使いにくいとしてCD初期に多い2Vrms、せいぜい最近のDACの数Vrmsくらいじゃないと、プリアンプによってはボリュームが上げられくてギャングエラーが出やすくなるんじゃないかと心配になります。
このフォノアンプ側にボリュームがあるわけでもないですし。
ゲインはMMが44/50/56dB、MCが60/66/72dBで切り替え可能ですから、こっちで低めのゲインを選ぶという手はあるでしょうし、そこまでのパワーがあるアンプ部ですよ、という意味合いかなぁ。
なお入力はアンバランス、出力側はアンバランスとXLR出力が用意されています。
MC側は負荷抵抗を60Ω/100Ω/200Ω/47kΩでプリセットで選べますし、背面の可変抵抗器で1ohm-1,000ohmの範囲で自由に選べる仕組みもあって、かなり細かく調整できそうです。
筐体もそうですが、おそらく回路も物量投入系のようですから、最新のフォノイコライザとしては特にMCで使う上で、なかなか注目な一台にはなってきそうです。
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