qdcのイヤホン「Dmagic Solo」を追加してみました。
ぶっちゃけAnole V16 3in1ケーブルの使い勝手がとても良かったのでSOLO 3in1 Cableが付属するイヤホンごと入手してしまえ、という不純な動機です。
それまでに入手したqdcのイヤホンと違ってDmagic Soloはダイナミック型一発というのもあって違いを聴いてみたかったというのもあります。
噂通り低域はかなり強めで、Dmagic Turboテクノロジーというバックロードホーンみたいな構造(かなり端折った解釈なので実際は違うでしょうけど)が強烈な個性になってる感があります。
ただ聴感上の能率はわりと低めなのでアンプは多少選ぶ傾向のようです。
イヤーピースは高域を少し出す方向性のものを選ぶ形で選んでいき、最終的にSpinFit W1にしました。
それでもちょっと酔うくらいの低域が出てきて、言葉が適切かどうかは分かりませんが「クラブ系」と感じてしまうほどです。
サブベースが出ているというわけではなく、400Hzくらいからだら上がり傾向だと思うのですけどね。
ただDmagic Soloをしばらく聴いてからNEPTUNEにすると物足りなく感じてしまうので、時代的にもやはり新しい感じになってるとは感じます。
かなり毛色も違うので一概には言えない部分もあると思いますが、NEPTUNEのほうは音が解れていないように感じられるところもたまにあるので、そのあたりは進化しているでしょう。
ただNEPTUNE独特の和む雰囲気もそれはそれで良い魅力ですし、リコーダーなどの管楽器の伸びやかな音色は今でも一線級ですから、同じメーカーながらちょっと別物という感すらあります。
3SH SEも一応聴き比べましたが、方向としてはNEPTUNEに近くて全体に帯域を広げたような感覚でした。
BA独特の音色はやはり感じ取れますし、やや帯域ごとに音傾向の違いが出ている(特に低域)ようにも感じ取れる部分があります。
まぁこのあたりはユニットのクセというよりも広がりを感じられるように音導管に方向性を持たせてあるんじゃないかなと推測してます。
その影響か、ちょっとしたイヤーピースのズレで定位が不安定になる傾向があるのですが、しっかりハマると装着してるのを忘れるほど自然に音楽が広がってイヤホンなのを忘れるほど気分良く聴けるんですよね。
そういうシビアさはDmagic Soloにはなく、いつでも安定して使えるのは逆に利点でもあるでしょう。
ちなみに8SEはやはり別格で、真に深い低域と透明感、空間の広さなど全てが違います。
肝心のSOLO 3in1 CableはAnoleのと比べるとロックがないなどの違いがあってプラグもだいぶ意匠が異なっています。
それぞれに装着してみて上位互換があるのかは確認していません。
ケーブルのほうもあまり妙な小細工はしない素直な特性のようで、クラス的にはNEPTUNEで使っているLuminox Audio Kilowatt Jet Blackくらいの感じでしょうか。
それでもプラグ形式を選ばなくて良いのはとても便利で、むしろ全てのイヤホンがこうなってほしいくらいです。
同じqdcといえど、最近はだいぶ傾向も変わってきているのかなぁというのは確認できました。
いろいろ使い分けるのも楽しいですし、気分でそれぞれ出番を作ってあげたいなと思います。