先日導入したQEDのケーブル「Qunex 4S」ですが、とりあえずバイアンプの高域側に導入して思ったよりも良好だったので、他の場所で使うことも含めて試用してみました。
まずはいちばん要になりそうな、DACとプリの間に入れてみます。
一聴してまず感じるのは低域の量感と分解能です。
これまでのMark Levinsonと比べるとぐっとボリューム感が増し、空気感が出ます。
その分、ややゴージャスな雰囲気になりますが、前後方向の音像に深みと厚みが出て前後方向の定位も明瞭になるのを聴くと、やはり新しい(我が家基準で)ケーブルはHi-Fiだなと。
Mark Levinsonのケーブルのほうをバイアンプの高域側に持って行きましたから、マークレビンソン独特の情熱っぽさはやや鎮まり、Hi-Fiさとのバランスが取れたようです。
また、パワーアンプ側がマークレビンソンで統一されたこともあって、低域と高域のバランスが良くなったのかもしれません。
ここで比較のため、一旦元に戻してみると、やっぱりちょっとレトロなサウンドになったように感じます。
さきほどの利点だった立体感が薄まってしまいますが、その分、落ち着いた雰囲気になって聴きやすいとも言えますね。
ただやはりあの音像の立体感を体験してしまうと、ここには戻せないと感じる魅力があります。
そこで中間を取るわけではないですが、バイアンプの低域側というのも試してみました。
こちらもDACとプリ間の音に近いですけど、よりQEDの音傾向が色濃くなったような印象です。
高低ともに音圧が高まったような印象で、高域も含めて分解能が上がっています。
ただメリットだけでなくクセのような部分も濃く浮き立ってしまう傾向で、ボーカルのさ行にキツさが出ているようにも感じるんですよね。
上流のケーブルほど影響が大きいと推測していたんですが、どうもプリ・パワー間のほうがケーブルの影響が出やすそうな雰囲気です。
考えてみれば一旦ボリュームで電圧が下がってますから、それで正しいのかもしれません。
結果的には(好みの)メリットとデメリットのバランスが良く、音像という魅力が引き立つDACとプリ間にひとまず決めました。
ちょっと離脱中のNordostや別のケーブルなども絡んできそうなので、まだ確定ではありませんけどね。
そういえばNordost同様、Mark LevinsonのRCAプラグもやや問題が出てきています。
アースがどうしても緩くなりがちで、ペンチで補正したりするんですけど、それもかえってプラグに負荷がかかって良くなさそうなんですよね。
もちろんケーブル側のプラグだけの問題でなく、機器側も関係していそうではありますが。
ここも含め、プラグは近いうちに見直そうと思っていますが、その前にまた何かケーブルがやって来そうではあります。