先日導入したQEDのスピーカーケーブル「SILVER ANNIVERSARY」ですが、エージングも進んできたところで既存のシステムとのバランスをチューニングしていきました。
それまで使ってきたCobra 6Sに比べて明らかに情報量が増した分、やや低域とのつながりが良くない部分も当初はありました。
その割にはやや線が細く、低域側のCHORDと比べると繊細な印象もあったんですよね。
ケーブルでの違いがそこまでハッキリ出るというのも毎回驚きです。
経験上、やはりシルバーコーティングのケーブルには華やかさが伴うような印象もありますが、ここはまずバイアンプを一時的にやめてみて、アンプ側の条件を揃えてケーブルのクセを確認することにしました。
パワーアンプをLK140一台にまとめるとパワー感は減るものの、落ち着いてまとまりのあるサウンドになる印象です。
高域の尖った感じも減り澄んだ部分のメリットが活きてきますが、やはり低域を中心にパワー感が減少して低域側の濁りが気になってきます。
このシンプルな構成も捨てがたいものがありましたが、シングルアンプのまとまりとバイアンプのHi-Fi性を考えた結果、最終的にはバイアンプで追い込んでいく方向にしました。
そこで次はシングルアンプ構成の状態でバナナプラグを変えてみることに。
これまではロジウムメッキがされたタイプを使っていましたが、これはやや太いケーブル向きな構造ということもあり、Dayton Audioの金メッキタイプに変更です。
正直気休め程度に考えてやってみたんですが、これが意外にもシングルアンプ化と同様、高域のトガリが減りました。
接点を減らすという意味ではスピーカーターミナルに直接繋いでも良いわけですが、そうするとケーブル交換も面倒になりますし、結果的に好みの方向性にチューニングできるならそれも良しかと。
さらにスピーカーの内振りを微妙に減らしたり左右の間隔をほんの少し狭めたりして、音の傾向は落ち着いてきました。
以前から気になっていた左右のスピーカーの高さも、右側に薄手のコルクを一枚挟んでしっかり揃えると定位も明確になって、これでチューニングはひとまず完了かな。
普通にリビングに設置するようなケースだと、ここまでシビアにする必要はないのでしょうけど、パソコン周りのニアフィールドリスニングになると耳からの距離が近くなりすぎる分、ほんのちょっとした変化で影響を受けやすくなるんですよね。
できればもうちょっとリラックスして聴けるシステムにしたいのですが、そういう意味では今回のQEDはややシビアなオーディオ嗜好にマッチするスピーカーケーブルかもしれません。
さらにオマケで、PCオーディオのもう一つの欠点にも対策をしてみました。
オーディオ機器だけでなくパソコン周辺機器も近くにあるわけですが、ここから出る騒音も耳に入ってしまいます。
かなり機材を整理したり、下に制振材を挟んだりはしてるのですが、駆動音のうるさいHDDだけはどうも耳障りで困ってたんですよね。
画像用に使っている少し古めのHDDがまさにその騒音源なんですが、HDDに電源がないのもあり、これまでは常時オンにしてありましたが、これは普段はアンマウントしてハブ側のUSB端子を抜いておくことにしました。
これだけでずいぶんリスニング環境の環境ノイズが減って、相対的なダイナミックレンジが広がりました。
もう一台のほうはテレビ用なのでわりと静かですが、Mac miniも場合によってはSSDに換装すると良いのかもしれません。
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