QUADのCDプレーヤ「99 CDP-2」を導入してみました。
偶然の出会いなだけで全く狙っていたわけではないんですけどね。
99シリーズ自体は知っていましたが、CDP-2の詳細仕様すらよく分かっていなかったくらいで。
その前のCDPはメカがフィリップスだったようですが、その供給が厳しくなってSONYのピックアップに変更したのが2みたいです。
KHM-313AAMらしいですが、制御系ICにはPHILIPSの文字も見えるので、純粋にソニーというわけでもなさそうですし、内部も天板からメカも基板もトランスも宙づりなので開腹して確認もしていませんけどね。
CD-Sという下位モデルもあるのですが、それとの違いはデジタル入力やデジタルボリュームなどのようです。
ただリモコンが付属しなかったため、そこは試せていません。
LINNなり、メーカーコードが設定できるSONYの記憶リモコンでなんとかなるかなぁと思ったのですけど、どのメーカーコードにも反応がないので、その前のQUADとはコードが異なるのか、本体側の読み取り部が反応していないのかな。
なお、DACチップはCS4396が使われていて、内部で24bit/192kHzにアップサンプリングされるという、イギリスメーカーのCDプレーヤーにありがちな仕様となっています。
QUADは1997年にインターナショナル・オーディオ・グループ傘下になっていますから、2006年くらいに発売らしいこのモデルは以前の66などとはだいぶ趣も異なると言えるでしょう。
ひとまず仮設置で聴いてみましたが、当初は若干音飛びすることもあったりで、電源投入からしばらくしないと安定しないところがあるようです。
主電源は裏にあって、普段は前のタッチボタンでスタンバイにする形ですが、スタンバイからの復帰でもしばらくウォームアップしたほうが音も安定する気がします。
中域が濃いめで音の密度も高く、楽器の位置も揺らがずに定まって、散らばらずに太めの描写をしてきます。
DP-77と比べると若干細部の情報量は控えめな気もしますが、DP-77では音色が少し人工的に感じることもあるのですけど、そういう場面が少ないように感じられます。
ケーブルもRCA-absolute-FMとPOWER-STANDARD TripleC-FMを奢ってあったりする効果もきっとあるのでしょうけれど、陰影がほどよく付いた感触や、それが立体感を生んでいる辺り、音楽性の高さという言葉だけでは片付けられない魅力があるようです。
その後、ヒッコリーボードも使ってちゃんと設置すると、鮮度もより高まってCDを聴く上ではDP-77より出番が多いくらいになっています。
大編成でより細かな部分まで再現されるようになりましたし、それぞれの楽器が埋もれず活き活きとしていて音色もとてもナチュラルです。
正直そこまで期待していたわけではなく、リビングで使うなり、予備機的な気持ちだったのですが、どうやらわりと出番が多くなりそうな感じです。
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