レコードスタビライザーの底面にクォーツレゾネーターを3つ貼ると良い、というのをフォロワーさん経由でACOUSTIC REVIVEの社長が番組で紹介していた、というのを聞きまして、試してみることにしました。
スタビライザーの材質の音が再生音に乗る傾向というのはレコード再生に拘っていらっしゃる方なら、大抵気づいていらっしゃることかと。
だからこそスタビライザーを使わない派というのも多くいらっしゃるわけですが、うちの場合、ターンテーブルもサクションでシート類も使えないため、せめてスタビライザーで別の素材を使わないと、今度はターンテーブルの素材の音が乗ってしまう傾向にあります。
幸い、ターンテーブルはアルミ合金製でサクションの関係なのか、中身も空洞ではないので意外と鳴かないのですけどね。
ただクォーツレゾネーターはあいにく全て使ってしまっていましたから、新しいものを調達させてもらいました。
#ショートピンからも奪い取ってあったりしたのはナイショ…。
3点ということなので120°間隔で均等に貼る形ですが、性格がそもそも適当なもので感覚で…。
一応、仮置きしてみてそれぞれのクォーツレゾネーターの位置から見比べれば、そう大きくズレずに配置できるとは思います。
貼った状態だと当然ながらやや高さが高くなりますから、ダストカバーをお使いならそれにぶつからないこと、センタースピンドルの長さが十分足りていることには念のため注意が必要です。
またクォーツレゾネーターは水晶ですから、あまりドスンと置きますと割れることもあり得ますので、そこはレコードのためにもやさしく扱いましょう。
なお実施自体は特に大きな危険は伴わないとは思いますが、実施はあくまでも自己責任でお願いいたします。
さてこの状態で再生してみますと、もう一聴した段階から音が違っていてちょっと驚きました。
正直、変わってもスタビライザーの種類をちょっと変えたくらいかな?と思っていましたが、いやいや、そんなものではないほどの効果があってビックリです。
まず定位再現が抜群に向上していまして、左右にパンするサウンドがまさに途切れなく滑らかにシューッと右から左に(それは楽曲によりますが)流れていきました。
コレって簡単なようでいて、レコードだと途中で飛んでしまったり、そもそも何処へ行ったのか分からなくなるようなことって多いんですよね。
そもそもCDですらなかなか難しいように感じるポイントをあっさりとクリアしてくれました。
また音の抜けも良くなって、演奏がしっかり前に出てきて、スピーカーに張り付かなくなりました。
それでいて前後の奥行き表現の精度も上がっているのですから、驚くのも無理はないでしょう?
私が結構大事にしているスピード感もしっかり高まっていて、これまではスタビライザーによる抑圧感があったのだなと分かりました。
他にも大きな変化点がありまして、それが楽器の音色です。
とあるレコードで、エレピの音色がこれまでちょっと変じゃないかなぁ?と感じていたものが、「そうこれこれ!」という感触になっているのです。
アコースティックピアノだとさらに音色が生っぽくなっておりまして、そこは駄耳の私でも自宅にピアノがありますので、いちばん良く判るわけです。
響板の響き具合まで自然に表現されて、陳腐な表現ではあるけれども「目の前にピアノがあるみたい」に奏でられます。
正直、レコードにとってピアノというのは難しい楽器で、なかなか良い録音がないのですが、それが録音やレコードというメディアのせいだけではなかったというのは反省しなくてはなりません。
これも、クォーツレゾネーターによって、余韻に濁りが乗らないことによる効果だと思います。
他にもヒアリングが苦手な私でも英語詞が聞き取りやすいとか、音質や音の変化以上のものをもたらしてくれました。
水晶の効果は十分分かっていたつもりでしたが、いやはやここまで違うとは恐れ入りました。
もちろん環境によって効果の大小はあるかもしれませんが、クォーツレゾネーター自体、本当に万能薬とも言えるアクセサリですので機会があればぜひ試していただきたいところです。
なお以前も書きましたけれども、溶錬の「水晶ガラス」では折角の素材の響きが失われてしまいます。
類似品にはご注意くださいませ。(笑)
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