少し前にRATOCさんの「ブロガー限定!どどーんと30製品! モニターになって製品をもらっちゃおう。」キャンペーンに当選して、RAL-2496HA1をレビューさせてもらいましたが、そんなご縁もあって、今度は「RAL-DSDHA1」を貸し出していただきました。
前回は当選品ということでモニター後はいただいたわけですが、今回は2週間お借りする形です。
実はキャンペーンの第2弾のほうにも当選しているので、報酬なしとは言いづらいところなんですけど、いつもどおり出来る限り客観的に公平なレビューができればと思います。
今回は到着したばかりということで、まずは外観や使い勝手などを中心に書いてみます。
前回もらったRAL-2496HA1と重ねてみましたが、高級感もサイズもかなり違いますね。
電源もRAL-2496HA1のほうはUSBバスパワーでも動作しますが、こちらはACアダプタが必須です。
電圧自体も前者が5V駆動なところ、今回のは12V3.8Aとかなり大きめのものが付属します。
メガネ型2Pコネクタのケーブルを使うタイプなので、コンセント周りはスッキリですけどね。
電源スイッチはなく、USB接続すると常時オンになる形です。
本体はほんのり温かくなる程度とはいえ、DACとしてはやや発熱は多いほうですし、できれば電源スイッチもあったら便利かなぁと思います。
なお、RATOCさんのDSD対応機器としては上位モデルになる「RAL-DSDHA2」がありますが、こちらは背面に電源スイッチが用意されています。
外観について気になったのは正面からの洗練された姿は良いものの、本体カバーの部分の鉄板がちょっと薄めで、軽く叩いてみると鳴きがある点です。
昔のオーディオ機器みたいに重厚長大である必要はないかと思いますけど、上から見てみるとLEDの光が少し漏れて見えていたりと、もう少し高級感があっても良いかな。
DSDにも対応した高機能機としては価格的にかなり挑戦的な価格設定ということもあるのでしょうか。
背面もシンプルで、USB入力とRCA出力、それにDC入力のみです。
光や同軸などのデジタル入出力がないのはちょっぴり残念ですが、あったとしてもPCMしか対応できないという状況がありますからねぇ。
また、個人的にはこれがちょっと珍しいなぁと思ったのですが、LINE OUTが正面のボリュームに連動している、いわゆるVariable出力のみとなっています。
さらにこの出力レベルがかなり高くて、仕様上も5.7Vrms(MAX)と書かれていました。
通常のオーディオ機器だと2Vrms前後が多いですから、かなり大きめですね。
実際、手持ちのアンプにつないでみても、ボリュームが2時くらいの位置で通常使ってるATOLLのDAC100(これが2.5Vrms)と同じくらいの音量です。
ボリューム自体はなかなか高品位なものですし、パワーアンプにダイレクト接続して簡易的なプリアンプみたいな使い方をするには良いかもしれませんが、ヘッドフォンとの併用を考えた場合には多少注意が必要かもしれません。
ハードウェア周りはそんなところで、まずはMacにつないでの音出しです。
通常のサウンドデバイスとしてはドライバなどのインストールは全く不要で、ごく普通にすんなり使えました。
また、本機器の最大の特徴でもあるDSD再生も普段使っているAudirvana Plusでしっかり動作しました。
もちろん、Direct Mode、Integer Modeともに動作してくれています。
ただ、Native DSD Capabilityだけはデフォルトの「Automatic Detection」では曲送りで誤動作することがありました。
どちらかと言うとAudirvana Plus側の問題かと思いますが、「DSD over PCM Standard 1.0」にしておけばそんな心配もなく安定して使えています。
ただし、DSDにネイティブ対応していない他の機器を使う場合はデフォルトに戻すか、常にPCMに変換するようにしておいたほうが安心です。
肝心のサウンドに関しては次回以降に書いていきたいと思いますが、当たり前ながらRAL-2496HA1とは別格の潜在能力を魅せてくれています。
特にDSDやハイレゾ音源での情報量の多さは目を見張るものがあります。
コスト的にもゴージャスさとはちょっと無縁なところはありますが、その辺りも含め、次回以降、レビューしていこうと思います。