MacBSの日常生活的日記

RATOC RAL-DSDHA1 DSD変換編

RATOCさんにお借りしているDSDダイレクト再生対応USB-DAC「RAL-DSDHA1」ですが、ヘッドフォンアンプ部分のレビューの前に、DSD変換した音源を試してみました。

前回も音質編で書きましたが、WolfsonのWM8742というDSD対応DACを使っているから、というわけでもないのでしょうけど本領を発揮するのはやはりDSDやハイレゾ音源という印象が、聴きこむほど強くなってきています。
とはいってもお気に入りの音楽が必ずしもDSDやハイレゾで配信されているというわけではないというのが実情でして、使用頻度としてはやっぱりCD音源ベースのものが多くなります。

アップサンプリングをするという解決策もありますが、以前から試してみたかったDSD変換してみることにしました。
DSDへの変換はAudioGateを使います。

AudioGateからエキスポートを使って2.8MHzのDSFに変換してみたわけです。
なお、AudioGateはKORG製品を持っていなくてもTwitterアカウントを登録すれば使えますが、エキスポート時には必ずツイートされることになります。
こうして変換されたDSFファイルはサイズがFLACの7〜8倍もの大きさになりますが、変換自体は思ったよりも高速(実再生時間の10数倍くらい?)でした。

ちなみにこうやって変換されたDSFファイルをAudioGateを通してRAL-DSDHA1で再生すると192kHzのPCMに変換されて機器に渡されてしまいます。
ですから、プレーヤーにはAudirvana Plusを用いることに。

DSD変換したファイルを普段聴き慣れたFLACと比較しつつ再生してみると、やっぱり手間を掛けただけの効果はそれなりに出てくれます。
残念ながら本来のDSD相当にはさすがに届きませんが、Audirvana Plusでアップサンプリングするよりは効果は高いかと。
アップサンプリングよりも自然な変化でありつつ、高域が少し柔らかく、低域は量感が増す印象で、なにより余韻が非常に滑らかになったように感じるのが良いですね。

試しに同じDSF化したファイルをPCM化して176.4MHzでRAL-DSDHA1に入れてみると、これはこれで悪くはないのですが、普通に4倍にアップサンプリングしたものとの差が少なくなる感じです。
また、この状態でDDC=DACをX-DDC+ATOLLに変えてみると、曲によって音量がかなり小さくなるものがあります。
この現象はRATOCのほうでは出ない症状なんですが、Audirvana PlusのPCM変換処理によるものかもしれません。
いずれにせよ、DSD変換してしまえば、音質的にもX-DDC+ATOLLが優る部分はほとんどなく、やはりダイレクト再生可能なRATOCのほうが優秀というのが率直な感想です。

ただ、DSD変換は現状、AudioGateでやるしかなくリアルタイム変換もできないのが難点です。
せめてAudioGateが毎度Twitterでつぶやかない仕様なら違ってくるんですけどねぇ。
KORG製品を買ってればTwitter登録は不要なわけで、いっそのことMR-2あたりの録音機器をゲットして自宅録音したら楽しいかも。
そうすれば録音した音源は当然ながらネイティブなDSD音源になりますし。

ファイルサイズも結構なもの(1曲が100MB超)ですから気軽ではないかもしれませんが、DSDダイレクト再生機器を導入されるorされているなら試してみる価値はあるかと感じた実験でした。
というわけで、次回こそはヘッドフォンアンプのレビューをやりたいと思います。

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