以前から何度か価格が下がってることを紹介したRATOCのフルレンジスピーカー「RAL-SPK01」ですが、とうとう購入しちゃいました。
先日の出張の際に実際に見てきたんですが、思っていたよりも小さくて、エンクロージャーの板も少し薄い感じだったので躊躇していたんですよね。
ただ、在庫もあまりなくなってきていたし、他の8cmユニットを付けるベースにも良いかなぁと。
実際、記事を書くにあたって在庫を確認したら、すでに売り切れていました。
まずは気になっていたスピーカーユニットを見たい、ということで、ユニットを取り外してみました。
なお、分解しますと製品の保証対象外になってしまいますので、あくまでも自己責任で実施しましょう。
ユニットはさておき、やっぱり箱はやや薄手だなぁと感じます。
ただ、箱の前面側の継ぎ目には三角柱の補強材も入っていて、作り自体はなかなかしっかりしています。
吸音材はスポンジが後面上部に少しだけ入ってる程度で、このあたりにコストを掛けたら、もっと良くなるかも。
エンクロージャーの容量が少なめなので、容積を稼ぐ意味でも吸音材はあまり入れられないのかもしれませんが。
そして肝心のユニットですが、これは思っていた通り、なかなか立派なものです。
フレームはスチールでやや薄いですが、マグネットは口径にしてはかなり大きめです。
ユニットメーカーなどの記載はなく、「RF08204」という印があり、その下に「08D」という印もあります。
マイクロファイバークロスポリマーコーティング(MCP)振動板ということで、やっぱりAMMラボのユニットに近い出処なのではないかなぁと思われます。
さて、肝心の音ですが、ファーストインプレッションとしては帯域の狭さがやはり目立ちます。
DALIを外してマイクロメガにつないだんですが、8cmユニット1本ですから、当然といえば当然ですね。
オーケストラでは当初、さすがに力不足を感じましたが、しばらく聴き慣れてくるとこれはこれでウェルバランスなのかな、という気がします。
安物スピーカーに良くある派手な慣らし方ではなく、ユニットの特性を生かした素直な慣らし方ですから、嫌味がありません。
逆に定位など、フルレンジの良さはしっかり生きてきますし、量はそれほど多くないものの、フロントバスレフのおかげで低域もそこそこ伸びて出てきます。
ボーカルや小編成のクラシックではそのメリットがさらに活きてきて、これは鳴らしこんでいけば結構なところまでいけるかも?と思わせてくれます。
まだエージング段階といったところなので、そのあたりはまた今後の評価としたいと思いますが、むしろ現代的なアンプとのほうが相性が良いかもしれませんね。
購入価格を考えると非常にお買い得だと思いますが、すでに安いお店では売り切れているんですよねぇ。
ScanSpeakに詰め替えて使うニーズとかで出ちゃった部分もあるのかも。
ただ、穴の位置やサイズが合うわけでもないですし、ユニット自体はかなり良さそうなので、このまま強化をしていこうと思っています。
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