RATOCさんから新しいUSB-DACヘッドフォンアンプ「REX-A2496HA1」が4月に発売されるそうで。
第一弾のモニターで「RAL-2496HA1」をいただきましたが、今回のはそれとは別シリーズの「REX-A」の上位モデルという位置づけです。
24bit/96kHzまで対応のモデルだけで3種類もあるので、ちょっと分かりづらい感じですけどね。
違いとしてはRAL-2496UT1はデジタル出力のある上位モデルですが、RAL-2496HA1と今回のREX-A2496HA1はUSB入力、アナログ出力のみとほぼ同じ仕様ですし。
私が見た限りの違いとしては採用されているDACチップがHA1のAK4342からWolfsonのWM8523になっています。
WM8523は低電圧での動作が可能な点と必要な部品点数の少なさが特徴のようです。
AK4342を使ったHA1はヘッドフォンアンプ部分もDACチップに頼ってたかと記憶していますが、今回は独立回路になったとのことです。
また、最近のRATOC製品は全てそうなんですが、RCA出力も前面のボリュームと連動するVariable出力になっているのもRAL-2496HA1との違いです。
ちなみにWM8523自体は24bit/192kHzまで対応するチップで、RAL-24192UT1でも使われていたはずですが、USBコントローラーのTAS1020Bの関係か、本機自体は24bit/96kHzまでの対応です。
96kHzまでならWindowsでも普通にドライバ無しで動かせますし、その辺りは上位モデルとの差別化でもあるのでしょう。
あと、HA1と比べると、ヘッドフォン端子がステレオ標準プラグになっているのも注目かと。
HA1のヘッドフォン出力はお世辞にも良いものとは言えなかったのですが、さきほどのヘッドフォンアンプ部分が独立になったことも考えると、高性能化している可能性はありそうです。
仕様上もHA1の「62.5mW×2ch(16Ω)」から「32.28mW×2ch(68Ω)」となっていて、一見出力が小さくなってるように思いますが、高インピーダンスに対応したという意味合いが大きいのではないかな。
それだけにお値段は逆転現象みたいになっていて、入門編のはずのREX-AシリーズながらHA1よりは高めのスタートです。
高いといっても2万円台前半からの開始ですし、サイズもHA1が195g、REX-A2496HA1が約245gですし、USBバスパワーで動作できつつ別売りのACアダプタも使えるあたりが同じということを考えれば、実質的な後継機と言えるのだろうと思います。
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