RATOCからちょっと面白いポータブルヘッドフォンアンプ「REX-KEB01F」が4月下旬に発売されるそうで。
USB-DAC付きが増えてきた昨今ですが、そういうデジタル部分は一切ないアナログ入力の、そういう意味ではシンプルなポタアンです。
ただ、出力がバランス接続のみ、しかもボリュームすらないというのが変わっていますね。
ボリュームはDAP側で調整するという位置づけのようです。
バランス接続は理にかなっているというよりむしろ「あるべき姿」なくらいで、左右でアース側を共用しないことでクロストークなどを大きく改善できるかと。
ただし、出力はこのバランス接続のみ、端子もモノラルミニミニx2という、そんなイヤホンあったっけ?というものです。
つまりはイヤホンやヘッドフォンのケーブル改造が必須となるわけで、2.5Φのマイクロプラグと改造マニュアルが添付されてくるとのこと。
なかなかストイックだなぁとは思いますが、ちょっと不思議なのは入力がステレオミニのみというところです。
アンプ側はTPA6111を使ったデュアルモノラルBTL構成なんですが、入力がすでにアース共用されてるというのはどうなんでしょう?
XLRにしろ、とは言いませんが、せめてRCA入力があっても良かったなぁと思います。
なお、インピーダンスは6~32Ωに対応とのことで、ハイインピーダンスのヘッドフォンに対応しているというわけでもないようです。
その分なのかどうかはわかりませんが、電源は単4電池3本で50時間くらい連続再生できるとのこと。
やや実験的な要素が色濃い気もしますが、方向性として間違っていないと思いますし、将来的にはデジタル入力で出力までバランス接続対応のUSB-DAC付きポタアンも出して欲しいところです。
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