RATOCさんのブロガー限定モニターキャンペーン第2弾で「REX-Link2EX」が当選してやって来ました。
第一弾でもRAL-2496HA1をモニターさせてもらったんですが、またしても当選で申し訳ないです。
とはいえ、せっかくですのでしっかり公正にレビューさせてもらいたいと思います。
まずは製品の紹介からですが、ワイヤレスでオーディオ信号を送信してくれるDACです。
分かりやすく言うならAirMac ExpressのRATOC版というところですね。
無線LANと同じ2.4GHz帯の電波を使いますが、LAN経由ではなく独自の転送方式を使います。
これも言い換えれば、ワイヤレスマウスでやってるのと似たような感じですね。
ワイヤレス伝送帯域は4Mbpsほどあるので、Bluetoothのように音声データを圧縮する必要なく、16bit/44.1kHzを無圧縮で転送してくれます。
ちなみにAirPlayはAppleLosslessの可逆圧縮が掛かっています。
オーディオに繋ぐレシーバー側にはアンテナが内蔵されていますし、背面に付属のバーアンテナを付けることもできます。
これで見通しで最大10m、360度の送受信が可能とのことです。
ただ、この独自のワイヤレス通信が思ったよりもクセモノでして、使い始めた当初はプチプチとノイズがかなり頻繁に出て困りました。
デジタル出力、アナログ出力とも症状は同じで、ノイズはパルス状のもので高域に結構強くプチッと入ります。
その際、USB送信機と本体側両方の緑ランプが短く赤色に点滅してしまいます。
当初はほとんど隣同士という感じで送受信機を置いてましたから距離の問題ではないはずで、どうも近くに置いてあったiPhoneやMagic Mouseとの干渉だったようです。
マニュアルにも「音が途切れやすいときは」という項があって、以下の3つの確認事項が載っています。
確認1 無線LANカードや、Bluetooth製品をパソコンに装着していますか?
確認2 コードレス電話機、ワイヤレスAV機器、電子レンジを近くに設置していますか?
確認3 送信機(USB)と受信機の電波を障害物で遮っていませんか?
このケースですとどうやら「確認1」の項目が該当するようで、この場合は該当の機材を外すか、USB延長ケーブルで遠ざけるようにとの記載がありました。
そこで手持ちのUSB延長ケーブルでMagic Mouseから離してみると、かなり安定して途切れづらくなりました。
また、レシーバー背面のペアリングボタンを押してペアリングし直してみたのも安定につながったような気がします。
とはいえ、現状として最近は同じ2.4MHz帯を使う機器はたくさんありますし、集合住宅では周囲のWi-Fiなどで帯域に空きがないケースも多いのではないかと。
独自方式でやっているわけですし、できれば5GHz帯など別の帯域が使えたらもっと良いかも。
また、いっそのこと、AirPlayのように通常のWi-Fiを使った転送モードもあれば、専用のUSBレシーバーも不要になり、iOS機器やパソコンのソフトウェアで対応できるのになぁとも感じました。
欲を言えば、その両方に対応してくれていたらベストかもしれません。
また、この通信切断以外にもパソコンの側でちょっとした負荷が掛かったりすると、さきほどの途切れほどではないものの、ごく短いノイズが入るケースが見受けられます。
どういうケースで起きるのか確実な検証はできていませんが、HDDへのアクセスやiTunesで曲が変わって数秒後くらいに起きやすいような感じです。
YouTubeなどで動画を見てみるとUSBオーディオ機器ですらありがちな音の遅れがほとんどありませんから、バッファがそれほど大きくないのも影響しているのかなと推測しています。
音が遅れないこと自体は動画を見る上ではとても良いのですが、ノイズが出てしまっては本末転倒ですからね。
もちろん、こうした症状は環境でもずいぶん差があるでしょうし、AirMac Expressでも時折起きる問題ですので、ワイヤレス転送では避けて通れないところなのかもしれません。
最初からやや辛口のレビューになってしまいましたが、次回は安定したところでの音質などをAirMac ExpressやUSB-DACと比較しながらレビューできればと思っています。