以前からどうしても日によって音像が傾いたり揺らいだりする傾向があって、部屋の左右差やB&W Matrix 802 S2のAPOCリレー接点を疑ったりしてきましたが、どうもパワーアンプのXLR端子付近も怪しい気がして、とりあえずECI-50で接点クリーニングしてみました。
どうせならということでケーブルインシュレーターもヒッコリーキューブでチラッと支えている程度だったのをRCI-3Hにしてみようかなとやってみたところ、これが大当たりでした。
接点クリーニングの効果ももちろんあるとは思いますが、音の濃さと言いますか、密度がまるで別物になってしまいました。
パワーアンプはスピーカー間に設置していますので振動の影響も大きいでしょうし、プリからの経路途中には電源タップなどもあり、さらに3mと長尺ですから、そのボトルネックをRCI-3Hが埋めてくれたのでしょう。
ラック背面側にも設置したのですが、雰囲気としてはこちらが効いているような印象もあります。
C-280Lの端子配置上、どうしても電源ケーブルと交差する感じになりますから、そこの距離を確保できたことも功を奏していると推測します。
写真がちょっと古いですけど、RCI-3Hはこれまでパワーアンプの電源ケーブル「POWER SENSUAL-MD」のMDユニット両端に2つ、スピーカーケーブル「SPC-TripleC」の左右に2つずつ、合計6個配置していましたが、スピーカーケーブルから2つ奪取してプリ-パワー間の「XLR-3.0 TripleC」に使った形になります。
何処で使っても効果は高くて何個あっても足りないくらいですけれども、他のアクセサリや機器でもそうですがボトルネックを見つけてそこに投入するのが大切だと再認識した次第です。
いくら他を入れ替えたり試行錯誤しても、途中にボトルネックがあれば結局それを超える効果は出ないですし、むしろ迷ってしまうだけですからね。
そのボトルネックを見つけるのがいちばん難しいわけですけども、どうも電子機器が溢れがちな最近は振動よりもノイズの影響を受けやすい箇所への対処が重要な印象があります。
空調や照明、パソコン周辺機器などはもちろんですが、パワーアンプやCDプレーヤー、DACなども立派な「ノイズ源」です。
ケーブルの取り回しで回避できればそれがいちばんですけども、それを補ってさらに高みを聴かせてくれる意味でもRCI-3Hのポテンシャルは単なるケーブルインシュレーターを超越しているなと改めて感じた再配置でした。
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