RegaのMCカートリッジ「Ania」が10/30に国内発売されるそうで。
Regaというとエントリークラスのプレーヤーが目立っていますが、このカートリッジはそれなりに高価なもので、85,000円(税抜)とか。
ただ、Regaは代理店のマージンも厳しくチェックするそうで、イギリスの店舗価格で500英ポンド(日本円で約75,000円)とほぼ実売は変わらないくらいだと思われます。
ちなみに普通は日本にも発送してくれるお店でも「UK Only」となっていて購入することはできないようです。
AniaもApheta 2の下位モデルとなるわけですが、コストを半分くらいに抑えると決めた段階でアルミボディーは厳しいとなったんだとか。
そこでポリマーとガラスを組み合わせた「PPS-Fortron」という素材をボディに採用しています。
ガラスの比率が40%ですから、かなり硬度は高い素材のようですね。
また樹脂的な性質も持ち合わせているでしょうから、成形も精度良くコストも抑えることに成功しています。
カンチレバーも独特で素材に関しての記載はないのですが、楕円状の軸になっているそうです。
最近の流行なのか、カンチレバーはカートリッジ本体から突き出していますが、上部にガードがあるので不用意に折ってしまうのを守るようになってるのが面白いですね。
また、ゴムのダンパーらしきものはなく、見た感じはカンチレバーが宙に浮いているように見えます。
おそらくサスペンションワイヤーはあると思われますが、ネオジムマグネットの磁界も支えになっているのかもしれません。
カートリッジ形状やネジ3本で留められるところなどは、Regaのアームにかなり特化されている印象です。
海外ではortofon 2MシリーズなどもRegaに特化したようなものですから、自社製なら当然のことでしょう。
針圧は1.75g、出力は0.35mV、カートリッジ本体の重量6gと、わりとオーソドックスなスペックです。
なお、出力抵抗は10Ω、負荷インピーダンスが100Ωです。
この辺り、国内発表では間違った記載が多かったので、本家サイトで確認しました。
また、同時にフォノアンプもMM用の「FONO MM-MK3」とMC用の「FONO MC」も発売されます。
こちらはお値段もカートリッジの半分ほどですし、24V ACのACアダプタを使うもので、Aniaとペアになるものではないかなと。
ただ、同社の製品は品質管理も行き届いているという噂を耳にしていますし、プレーヤーも含めて廉価なところから入ってグレードアッププランが充実するのは良い傾向だと思います。
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