このところずっとLyra Helikonばかり使っていたのですが、やはり将来的な針交換などを考えると多少は温存せねばとZYX Ultimate 100に戻すことにしました。
ヘリコンを使っていたのはデジタル系はポータブルで聴く頻度も高くなって、スピーカーで聴く時間が確保できた時はどうしてもレコードを聴くことが増えたというのも理由のひとつでした。
短時間で満足感が得られるという意味でもHelikonの高解像度な世界はクセになる魅力に溢れています。
ZYX Ultimate 100はACOUSTIC REVIVE absolute LEAD WIREで「ドーピング」していますが、わりとピラミッドバランスの穏やかな音色で肩肘張らないサウンドだと思っています。
そのため、ともすると10kHz以上くらいが減衰しているようなハイ下がりっぽい印象を受けることも結構あります。
カーボンカンチレバーのクセのなさで金属臭がないからだとは思うのですけどね。
そこでまずは交換に際してLUXMAN XA-1で消磁し、ZYX UC-1でスタイラスと針先をクリーニングしておきました。
普段もカートリッジ交換の際には消磁はやることが多いですし、収納する側もLyra Helikonも消磁してからしまっておきました。
ただやはり交換したその日はやや不満の残る出音で、「またLyraに戻そうかなぁ」と思ったのも正直なところです。
そう考えつつ、以前の記事を読み返してみるとabsolute LEAD WIRE導入時に負荷インピーダンスの見直しを試していたのを思い出しました。
ヘッドアンプの場合、大抵は「ロー出しハイ受け」が基本となりますし、ZYXも100Ω以上の負荷インピーダンスを推奨しています。
しかし実際には100Ωだと低域寄り過ぎるので、まずは30Ωにしてみました。
やや柔らかめになりがちなUltimate 100の低域のボワついた感じが減って、帯域バランスもだいぶ良くなります。
そもそも楽器の音色もこちらのほうが自然ですし、音場の広がりも力みがないように感じます。
この辺りはSAECのソリッドマット、それにプリ-パワー間やスピーカーケーブルの変更で差が明瞭になって迷いがなくなったというのもありそうです。
さらに調子に乗って10Ωにもしてみました。
こちらは音量も少し小さくなりますから、押しは弱くなりますが、細部は明瞭になっていて、Ortofon MC20のような音色になっています。
コレはコレでアリかなとは思いましたが、より生に近い出音の感触なのは30Ωでしたから、これで決定としました。
これならしばらく飽きずにZYXでレコードを楽しめそうです。
そう言いつつも、またAccuphase AC-1/AC-2などにも替えてみたりしそうな気もしますが、レコード主体で楽しむスタイルは当面変わらないかなと思っています。
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