SAECから、製品として初の「PC-Triple C」採用のスピーカーケーブル「SPC-650」が6月上旬に発売になるそうで。
まず、「PC-Triple C」ですが、これは「Pure Copper-Continuous Crystal Construction」の略だそうです。
PCOCCの生産が終了したことでその代替素材として登場してきたものの一つですが、古河電工の関連会社の素材ですから、ある意味、本家伝承の素材と言えるのかな。
私は電線屋さんではないので詳しいことは分かりませんが、相当意訳すれば、純度の高いOFCを「鍛造」で後加工してPCOCCに近づけたようにも思えます。
なんだか日本伝統の刀鍛冶みたいな製法に感じて面白いですね。(ホントは全然違うんでしょうけど。)
そんなPC-Triple Cですが、先月には同じSAECから「AC-6000」という電源ケーブルも発売されていて、最近電源ケーブルを自作している私はこっちが気になっています。
まず電源ケーブル、しかも切り売りから発売されたというのは製造量の問題もあったのでしょうか。
1mが7,000円とそれなりに高価ですけど、電源ケーブルならそんなに長く必要ないというのもありますから、私でも導入検討できるレベルですし。
話を戻してSPC-650のほうはもうちょっとお手頃なお値段で、1mが1,800円とのこと。
AC-6000は3芯、SPC-650は2芯で、太さも前者の45本/0.32Φmmから56本/0.18Φmmとなっていますけど、割安感はあるかも。
ケーブル構造はかなりシンプルに非鉛軟質PVC皮膜の2芯拠り合わせですし、PC-Triple Cの音傾向もまだ良く分かってませんが、SPC-2000を彷彿とさせる方向性かなぁ、なんて勝手に推測しています。
さらに余談になりますが、SAECというと私にとってはナイフエッジのトーンアームの記憶が鮮明で、実際、MICRO BL-91にWE-308Nを付けて使っていました。
その後、CDばかり聴くようになって手放してしまいましたが、今になったら惜しいことをしたなぁと思います。
RCAケーブルも水色で、たしかアース線が取り外しできるようなのを使ってた記憶がありますが、あれがSAECじゃなかったかなぁ。
結局ほとんど昔話と余談になってしまいましたけど、電源ケーブルは東京出張の際にでも見てきたいなと思っています。