SAECのヘッドシェル「ULS-2」のデッドストック品というのをゲットしてみました。
うちはトーンアームにWE-407/23を使っていますが、実はSAECのヘッドシェルはひとつも持っていなかったんですよね。
トーンアームに付属していたのはセラミックのULS-3Xですし、本来はチタンも併用したULS-2Xを狙っていたのですが、どちらもプレミア価格でなかなか…。
ULS-2はアルミニウム合金ですが、アームパイプとの接合部分にベリリウムワッシャーが付いていて、これでガタつきがなくす工夫がされています。
トーンアームとの相性も当然良いでしょうし、コレがあればZYX Ringも要らないかなと。
真ん中の部分がアルミのような金属色のものと今回の黒塗りのものもありますが、その辺りは販売時期によるのだろうと思われます。
ULS-2自体は1078年発売ですが、今回のはもうちょっと新しいのではないかと予想されます。
新しいといってもWE-407/23ですら1990年代後半には販売が終了していますから、優に30年以上眠っていたことになります。
たしかにカートリッジ取付部なども含めて傷一つなく、大事に保管されていたのでしょう。
まずは消磁した後、同じく古いAccuphase AC-2を取り付けてみました。
リード線も含めてそのままかどうかは不明ですが、さすがにここはMySonicLabのものに交換しましたけどね。
シェルとしては7.3gとかなり軽量なので、やや重め(9.5g)のAC-2だと扱いやすい重さに仕上がりました。
早速鳴らしてみると、少なくともそれまで使っていたShelterのシェルよりは明らかに共振が少ないですね。
ターンテーブルシートも今はSAECのSS-300を使っていますが、トーンアームも含めて当時のサエクの音色傾向で揃ったように思います。
低域はやや薄味になる傾向ですけども、楽器の細部や余韻が濁らず鮮明に浮かび上がってきます。
カートリッジも1980年発売とどれもこれも年代物ですが、まだまだ現役で活躍してくれるのですからスゴいものです。
サエクはトーンアームを復活させようとしていますけど、できればヘッドシェルも単売してほしいところではありますが、やっぱりお値段はそれなりになってしまうのでしょうね。
それでもトーンアーム検討前のお試しとしての役割も果たしてくれそうですし、ぜひ実現してほしいものです。
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