SAECからUSB端子に装着する音質改善グッズ「USB-FIT」というのが近々発売だそうで。
USB端子って接続先によっては結構中途半端に刺さった感じになっていて隙間が気になることがありますよね。
そんな隙間を埋めてくれるのがこの「USB-FIT」で、特殊ゲルで出来たものだとか。
「USB端子の振動を抑えることで音質への悪影響を排除する」という謳い文句なわけですけど、結構各所で(あんまり良くない方向で)話題になってるようですね。
お値段自体はUSB-AとUSB-Bの各端子用がそれぞれ5個入って2205円とオーディオアクセサリーにしてはわりと良心的な価格なんですけど、「こんなので効くの?」という疑問かと。
ただ、最初から否定していては趣味としての面白みにも欠けますし、ここは一つ試してみることに。
と言ってもいつものように自作で「もどき」を作ってみたわけですけどね。
まず材料ですが、ホームセンターで売っている「NRスポンジゴム」というのを使ってみました。
天然ゴム系の素材なのでUSB-FITとはだいぶ違いますし、厚みも5mmとちょっと厚めですが、20cm角で200円しないですからコストは格安です。
カットはカッターを使いましたが、慣れないとなかなかキレイにくり抜けませんね。
最初は外枠を少し大きめにカットしておき、ハサミもうまく併用しつつ、後で外周をカットすると作りやすいかと思います。
USB端子を押し付ければ素材に型が付いて寸法はおおまかに分かりますので、これを基準に少し小さめにくり抜いたほうが隙間ができなくて良いかと。
まずはUSB-Bのほうを作って、WireWorldのUSBケーブルに取り付けてみました。
やっぱり5mmというのはちょっと厚いなぁと思いましたが、実際にX-DDCに挿してみると問題なくしっかり挿すことができました。
振動を抑えると言いつつ、しっかり挿せずに接触不良を起こしては本末顛倒ですけど、適度に柔らかい素材なのが功を奏したようです。
本物のほうは厚さ2mmですが伸縮性はそれほどでもなさそうですから、機器の状況によっては隙間が残る可能性もありそうですね。
思ったよりも良い感じに作れたので調子に乗ってUSB-A端子のほうも続けて作りました。
ただ、こっちはさらに厚みが過剰だなぁと。
実際にX-DDCを普段繋いでいるUSBハブだと隙間がほとんどなく、ちゃんと装着できません。
そもそも2mm厚の本物も入る隙間はなさそうですけどね。
せっかく作ったので、別のUSBハブを使っている外付けHDDのほうに付けておきました。
(9/3追記)
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思ったよりも効果がありそうなので、その後、古くなってお役御免になっていたマウスパッド「AirPad Pro」をカットしてUSB-Aのほうを再度作成しました。
こちらは厚さも素材感も本物に近い感じで、Mac miniの背面のUSB端子でも問題なく使えました。
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さて肝心の音質変化ですが、なんとなく高域の伸びと低域の分解能が上がったような気もして、キリッとした音になりました。
当然ながら接続もやり直しましたから、そちらによる変化かもしれませんけどね。
今回の件とは直接関係ないですが、LINNのスピーカー端子を清掃したらビックリするほど音が変わったという経験もしました。
ケーブルやアクセサリーも有効でしょうけど、地味に端子の清掃をしてみるのも大切かもしれません。