AZLAのイヤーピース「SednaEarfit ORIGIN Standard」を追加してみました。
普段はMサイズをチョイスすることが多いのですがSednaEarfitは以前も初期のものを試してちょっと大きかった記憶があったのでMSサイズにしました。
Mサイズの両脇にMS,MLが用意されているのは細やかで良いですけど、できればやっぱりコレも個数はもうちょっと増やしてくれると嬉しいかな。
単一サイズだと収納数は2ペアです。
ORIGINはその名前のとおり初代SednaEarfitをベースにして改良されたもので、シリコン材やホーン形状の変更などが施されています。
まずはその初代を使っていたFinal A4000から交換してみました。
初代と言ってもたしかMLくらいの大きめのを付けたあったので、まずは装着感が大幅に改善しました。
音がとてもクリアになっていて、低域がしっかりしてるのはこれまで通りという印象です。
ハイはやや派手めになったかなぁという感じがするのと、全般に音が少し遠い感じはするのはノズルがやや長めだからでしょうか。
その分、カナルの欠点である音が近過ぎる部分は減少して少し空間的な広がりは出てきますが、前方定位になるほど大きな変化ではありません。
次にqdc 3SH SEに使ってみます。
こちらもベースがだいぶ前に出てきて、それまで装着してあったSpinFit W1よりは柔らかめの音の風合いです。
ボーカルは少し遠めになる印象で、やはり音場は少し前方寄りになります。
万能だけど特別な特徴もなく凡庸とも言えるかもしれません。
比較用にUnique Melody Petal Ear Tipsも使ってみましたが、これだとピアノの音色がやや不自然です。
Petalよりは明らかに曲を選ばずに万能なバランスです。
final A4000では結構シャリシャリ気味だったので、素直にイヤホンの特質を出してくれるとも言えるのでしょう。
ACOUSTUNE HS1300SSでも試してみました。
こちらも音漏れが少なくなることで低域が多少増えて音は少し近めになりました。
音に厚みも出ましたがなぜかこのイヤホンだとちょっと耳から外れやすい傾向なのと、若干面白みに欠ける部分があるのでまだ試行錯誤が必要な印象を受けました。
結果的にはqdc 3SH SEが適任という感じかな。
若干低域が薄めでクセの少ないイヤホンと相性が良いような気がします。
それにしてもイヤーピースでの変化はほんとに大きいですし、最近の進化もなかなかスゴいものがあります。
その分お値段もちょっと気軽さはなくなってきたのと、基本的に試聴ができないのが若干の難点ですけど試してみる価値は十分にあるかと思います。