セイシンのディスク・スタビライザー・シート「DSS-01G」を入手してみました。
制振合金の製品はSCD-777ESのディスクスタビライザーやインシュレーター、カートリッジスペーサーやワッシャーなど結構いろいろ使っていてどれも良い効果を発揮してくれています。
今回のは「CD音質向上用シート」ということで制振合金M2052に電磁波吸収粉体を加えて塗布したシールになっています。
これをCDのディスクのレーベル側内周に貼って使うものだそう。
輪っか状になっているのがそれですが、真ん中の丸いのも縁ももったいないので上手く使っていきます。
肝心のCDはレーベル面に貼ると記録層の剥離が心配なので貼らないつもりですけど。
ちなみにA4サイズのシートに大小リング30枚分の切り込みが入っています。
いちばん効果が高そうなレコード周りで試してみます。
以前から気になっていたターンテーブルの裏側にダンプ目的で貼ってみたり、上のシャフト周辺、モータープーリーのカバー上部、ヘッドシェルなどに貼ってみました。
BL-99Vのターンテーブルは吸着のためか、ちょっと特殊な構造になっていてターンテーブル自体がエアチャンバーの役割も果たすように中空になっています。
むしろその構造のおかげで鳴きは少ないのですし、あまり重いものを貼ると重量バランスが崩れるのを懸念して今までは何もせずにいました。
今回のシールは薄いものですし、これくらいなら重量の心配はないでしょう。
上のスピンドル周囲は吸着の支障にならないかという心配が若干ありましたが、純正でも輪っか状のターンテーブルシートがあったくらいなのでまぁ大丈夫でしょう。
実際、吸着動作には全く問題ありません。
ヘッドシェルはむしろ薄さを活かしてリード線側に貼るのも良いかもと思いつつ、楽に貼れる上部に。
これらをいっぺんに対処したので各々の効果は不明ですけど、全体に穏やかになって音像はシャープになりました。
余韻で膨らまないような印象があり、かと言ってデッドになり過ぎず、クリアな雰囲気です。
前述のようにどこが効いたのかは分かりませんが、なんとなくヘッドシェルがいちばん効いていそうなのは電磁波吸収粉体も入ってるからでしょうか。
まだまだ残りはたくさんあるので、他のカートリッジのシェルやプラグ類とかじっくりいろいろ試してみたいと思います。
ただ接着力はあまり強くなくて貼り直しはやりづらそうですから、慎重に場所決めしてからになりますけどね。
もう現行品として売っていないのがちょっと残念です。
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