SENNHEISERのヘッドセット「GSP 600」をゲットしてみました。
なんだかすっかりゼンハイザー好きのようになっていますけども、今回はあくまで仕事で周りが騒がしい中でも使えるヘッドセットが必要になり、ノイズキャンセリングマイクを備えたものを探していて、こちらにたどり着いた次第です。
以前は納品用にパソコン周辺機器メーカーのUSB接続のを入れたことがあったのですが、これはかえってCPU負荷が増えるだけでパソコン本体内蔵のマイクにも負けるレベルのものでした。
そこでマイク性能、特に周囲のノイズの影響を回避するとなると、やっぱりゼンハイザーが良さそうだとなりました。
それだけならエントリークラスの「GSP 300」でも良かったわけですけど、それだと用件が終わったら使わなくなりそうですしね。
それでも当初はコストも抑えないと…と考えて「GAME ZERO」が良いのでは?と思ったのですけど、なかなか状態の良い中古がなくて、もうそれなら現行モデルにしちゃえと。
GSP 600はインピーダンスが28Ωと下がっているのでパソコンの内蔵アンプでも鳴らしやすそう、という判断もありました。
結果的にかなりハイエンドなヘッドセットになりましたが、まずは重さがズッシリきますね。
395gということで、現場に持っていかないといけないのにこんなデカイのを選ぶというのも物好きですね。
ただ装着感はとても良く、長時間付けていても疲れないです。
ケーブルは短めの4極のものと、マイクとヘッドホンが分かれた長めのものが付属しています。
どちらも布被膜で、このケーブルのタッチノイズがマイクに入る場合が多少あります。
うちだとMacもSurface Proも4極なのですが、使い勝手は長いほうが扱いやすいように感じます。
デスクトップだとなおさらで、Mac Proで使うには付属の4極だとちょっと短いなぁと。
音質はやや高域がシャキッとしていてそれなりにゲーム寄りのチューニングはされている印象です。
ただ、側圧調整で低域の表情がだいぶ変わりますし、アンプが弱い場合はそのくらいのほうがバランスが良いかも。
それでも下の伸びはオーディオ専用モデルよりは少なめでタイトで、エッジが効いたサウンドという雰囲気ではあります。
本来だと同社のゲーム用アンプなどと相性が良いのかもしれませんね。
手持ちのゼンハイザーのオーディオ向けヘッドホンと比べるという無謀なこともやってみました。
HD600を装着して最初に感じたのが「軽い(物理的に)」という点です。
HD600も小柄なほうではありませんが、それでも254gですからね。
ただしインピーダンスは300Ωですから、鳴らすにはLUXMAN P-1などの本格的なアンプは必須となってしまいますが、GSP 600はMac Proの内蔵アンプでも結構良い雰囲気で鳴ってくれます。
むしろMac Proのヘッドホン端子のほうが素直でバランスが良いと感じるくらいです。
楽器をより楽器らしく鳴らすのはHD600ですが、音を漏らさず聴こうという雰囲気なのはGSP600ですし、IE800やHD800などの近年のモデルに近い音傾向といった程度でしょう。
その辺りはきっちりゼンハイザーの世界観を踏襲したものと言えると思います。
HD7DJに替えるとこちらのほうが解像度が低く感じるほどです。
このヘッドホンはHD25-1 IIっぽい雰囲気で、中低域は厚いものの、音が遅く伸びがないところがあります。
またGSP 600はゲーム用途を意識してか、とても左右の分離といいますか、定位が明瞭で密閉型とは思えない広がりもあります。
HD598も使ってみましたが、こちらは意外と音傾向は似ていますね。
さきほどの音の広がり方が密閉型と開放型の違いがあるにもかかわらず、GSP 600でも同等かそれ以上に活きています。
GSP 600はやはりセパレーションや定位表現の良さが特筆すべき点でしょう。
HD598では音傾向は近いものの、やや大雑把な表現となってきますが、
GSP 600は細かいところまでモニターしようという仕上がりに感じます。
MDR-CD900STに似ているというレビューをチラッと拝見した記憶がありますが、たしかにそれは言い得て妙な部分もあるかもしれません。
もちろん総合的にはやっぱりゼンハイザーの音色なのですけどね。
肝心のマイクのほうはパソコンのマイクアンプだとやや性能が足りていないかな?と感じる部分はあります。
良く言われるマイクの吹かれ音もたまに入る場合はありますが、そこは専用マイクと比べた場合のことで、ヘッドセットとしては十分以上の性能です。
仕事で使うにはちょっと大げさで派手な感は拭えないですが、長く愛用したくなるヘッドセットだと思います。
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