SENNHEISERから密閉型ヘッドホンの最上位モデル「HD820」が海外発表されました。
実際の発売はかなり遅れるようで、アメリカでも6月、日本ではまだアナウンスすらされてないようです。
これまではゼンハイザーといえば開放型が主流で、上位モデルもHD800、HD800Sと開放型だったのですが、今回は密閉型でさらに上位モデルを出してきました。
ちなみにお値段は2399.95ドル(ヨーロッパでは2399ユーロ)とのことで、Orpheus HE 1060 / HEV 1060に比べればお安いものです。(ぉ
翻訳の絡みだと思いますが同社のコメントとして開放型である必要は「過去のものになった」とか「時代遅れのものになった」などという煽りのような内容が出ていますが、公式のプレスリリースにはそのような記載は全く見当たりません。
むしろAxel Grell氏のコメントとして「通常、ハイエンドのヘッドフォンにはオープン・バック・デザインが必要」なのだけれど、そこからの開放を実現したという風に読み取れます。
「game changer」をそういうふうに訳したんですかねぇ。
その密閉を実現するのに大きなガラスカバーが使用されています。
密閉するには何らかの板かなにかで覆わないといけないわけですが、ガラスの凹面が適度に音を反射することで開放型のような広がりを保ってくれるのでしょうか。
ガラスという素材も結構クセのある響きをするようにも思いますが、素材として最適との判断だったのでしょう。
単に内部が見えてカッコイイみたいなチョイスでは、さすがにないでしょうし…。
もちろん内部にはダンピング素材もあり、これによる吸音も考慮されているでしょうし、他も見とれるくらいに良くデザインされてあるなぁという感じです。
ただ最近のゼンハイザーは私の好みとはちょっと違う方向性になってるようなので、そこは実際に試聴してみないと分からないところです。
もちろんアンプ次第というところもあるはずで、同社はHDV820を推奨しています。
密閉型で「移動中のどこででも」と言っておきながらHDV820かい!と軽くツッコミを入れたくはなりましたけどね。
ゼンハイザーからポタアンが出るなら、それはそれで面白いようにも思います。
簡単に手が出せる製品ではありませんが、こうした憧れの対象になるようなモデルが出てくるのは良いことだと思います。
ややネガティブな感想を書きましたけど、それをふっ飛ばしてくれるくらいの素晴らしいサウンドを一度体感してみたいものです。
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