Pono Player導入でイヤホンもちょっと見直したいなと思い始めて、ヘッドホンで気に入っているゼンハイザーが良いだろうということで「IE 80 S」を導入しました。
NOBUNAGA Labsの「TR-IE3」ですでにリケーブルされているという理由で相当お安くなっているのをゲットした次第です。
偽物も多いIE8シリーズなのでそこはだいぶ心配しましたが、どうやら諸々の特徴などからして大丈夫なようです。
ちなみにほとんど使われていないような印象で、届いた当初は低域がボヤケていました。
エージングも必要でしたが、ピンの部分に接点復活剤を塗布することで高域が相当伸びて鮮度が上がりました。
どうもゼンハイザーのリケーブル部分は諸々の問題を抱えているものが多いような印象があるのですが、気のせいかなぁ。
そもそも独自形式というのは勘弁してほしいところではありますが、それでも断線の恐怖があってIE60にはしなかったという実情もありますから仕方ないところです。
主な用途はPono Playerですが、Ponoも解像度より音の厚みを重視した傾向ですので、ちょっと方向性が被って強調されるきらいはあります。
ポタアンや他の据え置きアンプでも試しましたが、相性の良さという点ではDigiFiの付録アンプで特色が活きてくる傾向でした。
LUXMAN P-1だと分離は良くなりますし駆動力はさすがに抜群ですが、抜けがイマイチに感じるのはイヤホンの限界なのか、それともアンプとの相性かもしれません。
全体の方向性としては手持ちのヘッドホンやイヤホンでいうとHD25-1 IIに似た方向ですが、それよりはもうちょっと解像度もあるように思いますし、音に広がりもあって圧迫感はだいぶ少なくて開放型にやや近いような聴感を得られます。
遮音性はイヤーピースにもよると思いますが、それほど高いほうではないでしょう。
もっと良いリケーブルにすればさらに真価を発揮しそうな気もしますが、なにせ特殊コネクタなのでそれほど種類が豊富でもありません。
また純正ケーブルはIE80のものは市販されていますが、ゼンハイザーさんに問い合わせたところ、IE80S用はまだ出ていないそうです。
IE80Sからケーブルがかなり改良されているそうなので、IE80のものを使うのはちょっと今さらですし、当面はこのままで様子を見てみようと思っています。
SHURE掛けに特化された「TR-IE3」は絡みづらいですし、扱いやすい良質なものではあります。
高域の華やか重視なところはややあって、見かけの解像度は少し上がっているのでしょうが、IE80Sのユニット本来の能力をうまく引き出すには至っていない印象はあります。
ただ、セパレーションは非常に良いのは他のイヤホンと比べてもハッキリ分かりますので、その点も含めて旧バージョンの純正ケーブルよりは明らかに勝っているでしょう。
その後はもうすっかりPono PlayerやiPhoneで常用していますが、情報量は最新鋭のイヤホン群と比べるとさほど豊かなほうではないと思いますが、バランス良く音楽を楽しませるものです。
なおインピーダンスは16Ωと低めなのでiPhone単体(付属のアダプタ経由)でも十分に鳴りますが、能率はあまり高くないからか、意外とアンプの駆動力は求められる傾向です。
アンプの残留ノイズも目立ってくる傾向ですし、そういう意味では意外に上流にシビアではありますね。
なお、イヤーピースに関しては純正だとどうもカサカサしたり、フィット感も良くないのでここは見直すことにしました。
そちらについてはまた後日紹介したいと思います。
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