SFCのアナログ専用帯電イレーサー「SK-FILTER」を入手しました。
レコード再生中に発生する静電気を大気中に放電するというもので、ブラシみたいな部分がサンダーロンでできていて、これをレコード盤の数ミリ上に設置してあげるというものです。
以前からGrace PE-16を持っていてかなり類似していますけど、あれはアースに静電気を落とすようになっていて、静電気が強い場合には落とす場所によっては音に影響するケースがあったように感じています。
その点、SK-FILTERは大気中に放電させるという形ですし、影響は少ないかな。
高さ調整に六角レンチが必要で、上は2本ネジ、土台部分が1本で固定されています。
ぐらつかないためには下こそ2本のほうが良いのでは?という気もしましたが、土台自体はかなりの重さがあります。
重量バランスなどからプレーヤーの上はできれば置きたくないですし、そもそも縦の棒がかなり長いのでダストカバーに収まらないという問題もありますので、手前に設置することにしました。
音は穏やかな感じになっていて、静電気防止効果は当初、際立って直感的に自覚できるほど高いとは言えない印象でしたが、時間が経つと差が出てきました。
再生中もどんどん静電気は溜まっていくので、内周になるほど差が出てくるのでしょう。
またレコード盤だけでなく、ターンテーブルやトーンアームに残存してしまう静電気も軽減していってくれてるのかもしれません。
音に開放感は出ていて、高域の透明感がだいぶ違います。
シンバルにジャキジャキした感じがなく音色が澄んでいる部分で違いが顕著です。
ZYX Ultimate 100はやや高域が物足りない時があるのですが、今回はLyraに負けないくらいの鮮度を感じました。
カーボンカンチレバーはおそらく導電性が高いので、ここから静電気を拾って悪さをするのかも、とは以前から思っていましたから、そちらに入り込む静電気が減ったおかげかもしれません。
SK-FILTERとは直接関係ないですが、事前にASB-1でトーンアームをブラッシングしてみたのも効果的だった可能性もあることは補足しておきます。
内周に関しては抜けが良くなった感じがしていて、外周との差が少なくなったといったほうが印象に近い表現かもしれません。
最後に盤を外して持ち上げる時に明らかに静電気が少なく全くパチパチしないので、これから本格的な冬場はさらに効果が期待できそうです。
そもそも時間が取れずにあまり聴けないところがあるのですが、静電気を気にせずレコードをより楽しめるようになってくれたら良いなと思います。
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