静科の調音パネル「B-500-2」を2枚追加してみました。
うちにはすでにACOUSTIC REVIVEのRWL-3、WS-1、クラレのFパネ、ミュートパネルやしっくいボード、DAIKENなどいろんな調音材があるのですが、そこはまあ実験ということで。
ひとつにはKRELLのパワーアンプのファンノイズを低減できないかというのもありました。
ただ実際にはなかなか難しく、アンプ天板に載せても1dB下がる程度でFパネと大差がない感じでした。
上面からの吸気なので排気側の下部で対策しないとダメなのかもしれません。
そこで本来の目的に近い形で、まずはスピーカー側壁下に置いてみました。
音場のモヤモヤ感が減ってスッキリしたサウンドになり、セパレーションが良くなりました。
次に左右のRWL-3と中央の隙間の下に配置するとここもなかなか良くて、音の広がりは損なわず、音の濁りが減る印象です。
さらにもう少し外側の左右スピーカーの真後ろ辺りにも置いてみましたが、ここだとセンター中抜けっぽさが出る感じで、さきほどの隙間のほうが良さそうです。
そこでスピーカー側面の少し前寄りに置くことに。
ここは事前にFパネで変化が大きいのは確認してあった場所ですが、Fパネでは中低域までは吸音しきれないので今回のボードのほうが効果が高いかなと推測していたんです。
変化はやはりかなり大きく、音が前に出て全体に元気が良い感じになります。
低域はやや強めになる印象はありますが、Fパネを置いた時よりは音階はハッキリしています。
ほかにも側壁なども試しましたが、やや詰まったような音色になり、逆相的な感覚が少し出てしまいました。
50cm角とそこそこ大きめなボードではありますが、壁を全てカバーできるわけではないので反射と吸音が混じったからではないかと予想されます。
また重さも1枚2kgほどあるので、壁に貼り付けるのはやや無理があるでしょう。
結果的にはFパネのほうをRWL-3の隙間に置き、スピーカー側面に静科が現状のベストと判断しました。
空間の広がりを確保しつつ透明感が向上し、楽器の分離も良くなって低域の音階も明瞭になった気がします。
まだ入れ替えたりはするかもしれませんが、大きさ的には試行錯誤がやりやすいサイズですし、今後も重宝しそうです。
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