だいぶ前に入手したSHUREのMMカートリッジ「V15 TypeIII」ですが、最初はCreekのフォノイコライザーで聴いていたものの、やっぱり贅沢になってきてC-200Lを投入したせいもあり、負荷容量が合わずに外したままとなっていました。
Creekは220pFですけども、C-200Lはおそらく0、多くても100pF程度でしょう。
ケーブルやリード線などで100pFくらいは増えるでしょうけれども、なにせType IIIは400pF~500pF指定です。
そこでムラタの積層セラミックコンデンサを2種類ほど調達してみました。
こんなに要らないんですけども千石電商だと最小単位が10なんですよね。
まぁ1個32円なので、他のSHURE(M44-7とか)に使っても良いかなと。
容量は330pFと220pFにしましたが、220pFは予備的位置付けで330pFを使うことにします。
これでC-200Lとケーブルで150pFあったとしても480pFで指定内に収まるだろうという算段です。
念の為にテスターでも容量を簡易に計測しておきましたが、一応コンデンサ本体でも見分けることはできます。
本来だと「負荷」容量なわけですから、フォノイコライザーの負荷抵抗に並列する形で入れなくてはいけないはずです。
ただC-200L自体を古いSHURE専用に改造するわけにもいきませんし、その前にBOXでも作って切替式にするというアイデアもありますが、結局はそれも擬似的になる気がしまして、リード線の部分に取り付けちゃうことに。
リード線にハンダ付けすることも考えましたが、330pFで確定かどうかも分かりませんし、そうなるともうちょっと安いリード線を使わないと…。(要するに面倒&ケチくさい)
音質面で本気でやるならセラコンは最適ではないと思いますが、ヘッドシェルに取り付けても気にならないサイズ&重量というのもありますから、せめてムラタ製というところにだけ拘ってみました。
あとはまぁテストということで、サクッと取り付けてしまいました。
これ以上ないくらいに雑な仕事ですけども、ショートだけは気をつけて、あとは試聴です。
結果としては「やっぱコレだね」というのが率直な感想です。
逆に言えば負荷容量を合わせないことにはエラくハイ上がりで聴けたものではなかったという…。
交換針による違いも大きいとは思いますが、まずは指定条件に合わせてあげないことにはその後の比較もできないなと。
音の変化としては当然ハイ上がりがなくなって自然な音色になりますし、本来のSHUREらしい力強さとカラフルな色合いが引き出されています。
この上でさらにJICO SASに交換したらさらに良くなるのかもですけど、個人的には現状でも十分満足かな。
他にもMCカートリッジをたくさん保有していてどれだけ出番があるかは未知数ですけども、少なくとも交換は気楽にできるわけですしコンデンサ追加は大成功だったなと思っている次第です。
ちなみに同じV15でも以降のものは負荷容量が少なめになっていますし、逆にM44-7などはTypeIIIと同様ですので、音のバランスが気になっていた方は試してみる価値はあるかと思います。
ただし、なにぶんインチキくさいエセ装着ですし、その辺りは自己責任でお願いいたします。
|