トリプルアーム対応プレーヤーを弟に持ってきてもらいましたし、そっちでMMカートリッジ使うのも面白いかなと、SHUREの「V15 TypeIII」を手に入れてみました。
黄色文字ですから後期型ですし、純正の針は折れていましたが、そこは将来的にはJICOのSASという手もあります。
とりあえずはスイスPfanstiehl製で新品のVN35Eも付いていましたので動作確認には十分すぎるほどです。
楕円針ですが接合針なのか無垢なのかの記載は不明瞭です。
JICOもSAS以外は接合針ですし、ルーペで見た感じもどうやら接合っぽいですが、普通の接合針よりもダイヤが大きめのように見えました。
オリジナルの針圧は0.75〜1.25gですので最初は1.1gで使っていたのですけど、どうも針飛びが良く見てみたところ、この針は推奨1.25gのようです。
また最初はオルトフォンのシェルにしていたのですが、ハイコンプライアンスにはちょっと重過ぎるのかなぁという気がして、軽めのオーディオクラフトに変更しました。
針圧と合わせてこれなら安定して再生してくれています。
ただ負荷容量が多めの指定ですから、Accuphase C-280Lで使うとかなりのハイ上がり傾向になりますし、そもそもフォノ入力がひとつしかありませんから、Creek OBH-18を当面使うことにしました。
V15は400pF~500pFらしく、OBH-18も200pFですが、ケーブルやリード線なども加味すればもうちょっと足りないかなぁ程度にはなっているはずです。
音傾向としては厚みとスピード感が両立していて、MMらしい元気さながら、これまで聴こえてこなかったようなニュアンスも出てくる部分もあって予想を上回る感じです。
針圧も軽いですし、盤が沿っているケースなどではMICRO MA-505のようなダイナミックバランスのアームと相性が良さそうな印象です。
ややサーフェスノイズが目立ちやすい傾向はありますけど、そこは針が新品なのもありますし、しばらくは様子見でしょう。
SASが気にならないと言えば嘘になりますけど、カートリッジは他にもいっぱいありますからねぇ。
また今回もクォーツレゾネーターをしっかり投入させました。
これがあるとサ行がキツくなる部分もだいぶ緩和されますし、楽器の音色がいつものように有機的になってくれます。
場所もいろいろ試した結果、こういう古めのシェルではどうやらコネクタ部に近いところが効果が高そうです。
もうちょっと落ち着いたらフォノイコライザー代わりにC-200Lを試してみようかとは思っています。
本来なら父親が持っているC-222みたいに負荷容量が変更できる(OFF/0/100/200/400pF)のがベストなんでしょうけどね。