SIGNAL GUARDのアイソレーションボード「ISOLATION PLATFORM」(これが正式名称なのかは不明)を入手しました。
とにかく情報が少なく、登録商標から1996年くらいにできたアメリカの会社で1998年くらいにはもうなくなっていたということしか分かりません。
入手時はサイズも分からなかったのですが、疑似フローティングでEMIやRFIを防ぐ効果があるらしく、上手くすればレコードプレーヤーでも使えるかなぁと。
実際にはW480xD408mmですので、うちのBL-99Vにはちょっと小さすぎてギリギリ載るくらいでした。
ちなみにBL-99Vは実測でW532xD422mmというデカさです。
一応ちょっとだけこの状態で再生してみましたが、効果はなかなか高かったんですけど、さすがに不安定過ぎますからねぇ…。
音傾向としては低域の深さが違い、躍動感もありました。
BL-99V自体もスプリングによるフロート構造の脚なのでダブることも最終的に諦めた理由の一つですが、その場合にはハウリングマージン確保のためにJ1 Projectを挟んでいるので、それがなくて済むことによる効能も関係しているのだろうと思います。
脚はスパイクが付属していて、先はそれほど尖ってないものの、交換も可能な構造になっていますし、ネジで高さの微調整も可能とよく考えられた作りになっています。
疑似フローティングとのことですが、中が見えないので仕組みは不明です。
触ってみた漢字だと四隅にスプリングのようなものが入っていて、全体にはハイポリマーのようなものが充填されて、中央付近は点支持されているのではないか?と推測しています。
本来はプレーヤー向きだと思いますが、CDプレーヤーはラックのスペースに余裕がなくてヒッコリーボードすら敷けない状態ですから、今度はパワーアンプの下で使うことにします。
パワーアンプも床に直置きだったので、一段のラックみたいなイメージで使おうという魂胆です。
スピーカー間に設置してますから振動の影響も一番大きいでしょうし。
金属的な響きが乗るかな?と心配しましたが、それはあまり多くなく、印象としてはサウンドアンカーのスピーカースタンドのような音傾向です。
躍動感が出つつ、腰が据わったような安定感が感じられるもので、フローティング特有の甘さは皆無です。
やや中低域は薄くなる印象はありますが、音量を上げた時に音が濁らなくなったように思います。
思惑通り、ちゃんとしたラックに設置したような効果で、彫りの深い音になりました。
ACOUSTIC REVIVEの真鍮のスパイク受けも功を奏していると予想されます。
ただ、なにせ製品のスペックが分からないので、当然ながらボードの耐荷重も不明でして、もうちょい軽いクリーン電源の下でも試してみることに。
こちらはカシッと硬質になって、ある種、金属的な響きが多少出ています。
以前からクリーン電源の足回りは音の変化が大きい印象なんですよね。
特にこちらはオトユカフロアも敷いてない本来の床面なので余計に影響は大きいのでしょう。
重心自体は下がって、いつも気になるピアノ左手の音階が明瞭になりましたが、やはり金属的な響きは残ります。
そこで、アイソレーションボードの上にヒッコリーボードを重ねることに。
こちらだとヒッコリーボードの効果が勝って、低域の厚みが増し硬質さが緩和されます。
とりわけ動作テストの際、プリアンプの出力をモノラルに切り替えたのですが、その時のボーカルの定位と音像のクリアさがこれまで体感したことのないレベルで驚きました。
電源の脚周りということもあるでしょうし、右スピーカー前方に設置していることも影響しているのでしょう。
ただ、全般的にはヒッコリーボードの効能のほうが優位になっていて、効果としてはパワーアンプのほうが高いように思えましたので、再び戻すことに。
もう一つの理由としてはヒッコリーボードをHD-7AなどPC周りの機材に回したいというのもありました。
音質面でも中低域のダブつきが減りますし、耐荷重も試しに私が載ってみても底を打ってる感じはなかったのでまぁ大丈夫でしょう。
いろいろ分からないことだらけのボードですが、作りはとても良いものですし、配置は多少変わるにしても何処でも活躍してくれそうだと思っています。
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