SONYのMCカートリッジ「XL-44」を入手しました。
SONYのカートリッジはこれで5本目で、8の字コイルがだいぶ気に入っているので長く使っていくにはだいぶ安心感が出ました。
将来的にはダンパーがダメになったりもするでしょうけど。
SONY XL-MC3SH
SONY XL-44
SONY XL-44L
SONY XL-55
SONY XL-55Pro
型番としてはXL-44Lとほとんど類似していますが、形状はXL-55Proと同じシェル一体型ですし針圧も2.0g(XL-44Lは1.5g)でXL55Proに似ています。
ただXL-55Proのように異常に大きなヘッド部分ではないのでだいぶ扱いやすいかな。
自重は20g(XL-55Proは22g)なのであまり変わりませんけど。
音も5本の手持ちのSONYカートリッジの中ではXL-55Proに近い印象ですが、若干XL-44Lの繊細なところも兼ね備えてはいます。
XL-55Proと比べるとよりスッキリした感じで、低域も量感はちょっとありつつリジッドな印象を受けます。
ボディ部分はマグネシウム合金からアルミダイキャストになってますが、金属的な響きはあまり出ないような印象です。
カンチレバーもベリリウム/アルミニウム/炭素繊維の3重構造カーボンクラッドという凝ったものから、アルミ合金になってますけどダンパーの仕組みが違っていたりするからか、物理的な挙動はXL-44Lにちょっと近い感じがします。
若干スクラッチノイズは拾いやすい傾向を感じるのは針の状態も関係してるのでしょうか。
高域が伸びている感じもするので、XL-44のほうが針がすり減ってないのかも。
音傾向は大まかにはやっぱり8の字コイルのそれで、キレがあってジャズやフュージョンに良く合います。
XL-44は濃厚で重心が低いところがSONYの中での特色でしょうか。
少なくともYAMAHA MC-1Xよりは圧倒的にジャズに合ってるように感じられました。
今はヘッドアンプをYAMAHA HA-1にしていますが、それだと他のSONYカートリッジだと若干もたつく感じが出ることがありますけど、XL-44だとそこまでではなくバランス良く鳴ってくれている感じがします。
シェル一体型なのであまり細かい調整には向いてないですけど、一方で接点を減らせるというメリットもあり、個人的にはシェルの共振が少なく感じられて気に入っています。
手持ちのMCカートリッジも18本ほどと結構多くなってきましたし、たまに交換したりしつつ楽しくレコードを聴いていくのを主体にできたら良いなと思います。