SOtMからUSB-DACをネットワークプレーヤーに変えてしまう機器「sMS-100」が4/1に発売になるそうで。
先日発売されたOlasonicのNANO-NP1がデジタル出力のみという仕様でしたが、これはさらに珍しくて、LAN入力とUSB出力のみというものです。
そういえばNANOCOMPOの最初の発表でデジタル入力-USB出力というのがラインナップされてましたが、アレのネットワークプレーヤー版といったところでしょうか。
実際の中身は独自のものかもしれませんが、外から見た場合は「VoyageMPDをプリインストールした静音PC」みたいな存在と考えたら良いのでしょう。
私も余ってるSSD搭載のファンレスPCでVoyageMPDなどにチャレンジしてみましたが意外と環境構築が大変なので、最初からしっかり環境ができているのは便利だと思います。
ただ接続先がUSBであるべきなのかはちょっと疑問もあって、デジタル入力が複数用意されたUSB-DACはそこそこありますが、USB入力は基本的に一つですからねぇ。
パソコンと併用しつつネットワークプレーヤーもという環境ではちょっと面倒です。
このネットワークプレーヤー内にUSB-DDC機能も持ってくれていたら便利な気もしますが、そこはSOtMなどの別売りUSB-DDCを用意すれば済む話かな。
なお再生はDLNAだけでなく、AirPlay、SqueezeLite、MPDに対応しているとのこと。
再生できるメディアフォーマットは結局、USB-DAC側に依存するんですけども、この機器としてはDoPでのDSDや24bit/384kHzまでのPCMに対応しているそうです。
出力が特殊な点を除けばやはり普通のネットワークプレーヤーですので、NASなりのサーバが必要になります。
自前のソフトは用意されず、推奨サーバとしてはLogitecMediaServerが紹介されています。
またコントローラも要るんですが、こちらも汎用の以下のようなアプリを推奨しています。
iPeng (iOS)
Squeezepad (iOS)
Logitech Squeezebox Controller (iOS)
Squeeze Commander (Android)
SqueezePlayer (Android)
気になるお値段は直販で50,000円(税抜)と、USB-DACを別途用意しないといけないことを考えれば、決して安くはない印象です。
さきほども書いたとおり、自前でVoyageMPDを入れる余裕があればそっちのほうが単純なコストパフォーマンスからすればお得ですが、実際には安定させて動作させるのも一苦労ですし、音質的な観点でも思ったとおりにいかないことは多々あるかと。
とはいえ、ネットワークプレーヤーはどうしてもこれだけでは完結せず、サーバやコントローラを用意する必要もありますし、他のオーディオ機器よりはまだ敷居が高い点は否めないところです。
もちろんそれだけにシステム構成が完成すれば、快適な操作で気軽に高音質を楽しめるというメリットも享受されるわけで、今はその過渡期的な部分もあるのかなと個人的には思っています。
(当サイトでは、Amazonアソシエイトをはじめとした第三者配信のアフィリエイトプログラムにより商品をご紹介致しております。)