SOULNOTEから10周年記念モデルとなるプリメインアンプ「A-1」とCDプレーヤー「C-1」が5月中旬に発売予定だそうで。
どちらかと言うと気になる「C-1」のほうをピックアップして今回は紹介してみます。
C-1の特徴としてはPCM1792Aとデュアルで使ったバランス出力を重視したところでしょうか。
PCM1792A自体は左右独立で使ってあるので、アンバランスでもその効果は発揮されるのでしょうけど、バランス出力が重視されているような印象を受けます。
また、同社専用のダイレクトデジタル出力というのを持ってるのも面白いところです。
パルストランスを介さずにダイレクトにデジタル出力してあるそうで、他社の機器は接続できません。
44.1kHzなら性能の良いパルストランスでそれほど問題になることはない(むしろないほうが怖いような…)気もしますが、そこはあえての拘りでしょう。
ただ、前述のようにPCM1792AをおごってあるDACを使わずに外部DAC、しかも同社製品を使う、というグレードアップを想定しているというのも面白いものですね。
もちろん、シンプルそのものですので、USB-DACとかそういうものは一切付いていません。
ただ、ドライブは等倍読み込みではなさそうで、その代わりなのか、CDを2倍速で読み出すバッファリング回路が搭載され、それでジッターなどを排除する方向のようです。
でも動作音とか物理的な振動の面から考えると、やっぱり等速のほうが純粋な気もするんですが、今どきそういうドライブがあんまりないんでしょうねぇ。
また、180VAという大型のトロイダル電源トランスが搭載され、その直下に直接スパイクが付いた「ダイレクトメカニカルアースコントラクション」となっています。
筐体全体のメカニカルアースも大事ですが、トランスポートのメカニカルコンストラクションも大切なはずで、そこも「上下を包み込む専用シャーシに固定」してあるんだとか。
ともかく全般がいかにもSOULNOTEらしい一台だな、という印象です。
お値段は18万円(ちなみにA-1は17万円)とのことで、記念モデルとしてはわりと廉価だと思ってしまうのはオーディオ脳だからでしょう。
全体に他社とは違う取り組みというのを感じる一台ですし、これにハマる方にはまさに記念モデル、という製品に仕上がっているように思います。
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