SOULNOTEからUSB-DAC搭載のプリメインアンプ「da3.0」が9/20に発売予定だそうで。
D級アンプ搭載というのはこれまでもソウルノートのインテグレーテッドアンプでは一般的でしたが、今回はそれを継承しつつ、さらにUSB-DACも搭載して、インテグレーテッドシステムになっています。
LINNのEXAKTほど大胆ではありませんが、最近のオーディオは統合化が多くなってきていますね。
廉価なシステムなら昔からミニコンポ、シスコン、古くはレシーバー、キャシーバー、なんてのがありましたが、最上位モデルでむしろそういう統合シンプル化が進んでいるのは興味深いところです。
システム構成をシンプルにできるので、メーカーの意図を発揮させやすいとか、純度を高められるなど色々と理由はあるのでしょうけどね。
ただ、内容的にDACチップがPCM1792、プリ部にはINA103、電子ボリュームはMUSES7232とLME49860といった具合に既存のチップを並べた謳い文句が並ぶのはちょっとどうかなと。
仮にそのほうが音質的に優位だったとして、それを使うこと自体は全く良いことだと思いますけれど、この価格帯でそれがウリになるわけではないでしょうし。
なお、ヘッドフォンアンプも今回は充実させてあるそうで、これも時代の流れに則した内容です。
ボリューム部のLME49860は兼用としつつ、ディスクリートバッファーアンプを組み合わせたものだそうで、こちらはそれなりに力の入った内容のように感じます。
もう一つ気になったのが筐体内がかなりギチギチの状態になっている点です。
特に今回のはDAC部というデジタル回路も載ったことですし、元々がコンパクトさを強くウリにするモデルでもないわけですから、価格的にもフラグシップならもう少し余裕のある筐体のほうが音質的な配慮もしやすいのではないかなぁと思ってみたり。
ただそこも含めてユーザーニーズ(とコスト)を踏まえて今のスタイルを維持したとも言えるのでしょう。
私としては組み合わせの妙を楽しみたいと思ってしまいますが、シンプルかつミニマムに音楽を楽しみたい場合には面白い候補になるのかもしれません。