Sound Warriorブランドを手がける城下工業から「SW Desktop-Audio」という小型コンポが2月下旬に発売予定だそうで。
少し前に参考出展されていたようですが、まず登場するのはUSB-DACの「SWD-DA10」、CDトランスポートの「SWD-CT10」、そして真空管ハイブリッドアンプ「SWD-TA10」の3モデルです。
これを見て誰でも思い浮かぶのはやはりNANOCOMPOですよね。
ACアプダタで動作するのも同じですし、サイズもW146xH40xD165mmと、NANOCOMPOのW149xH33×D149mmに奥行き以外はかなり近いものです。
もちろん中華のようなコピーでは全くなく、USB-DACがDSD対応だったり、トランスポートやDACは外部クロック対応、アンプは真空管バッファと、あくまでコンセプトが類似してる程度ですが、それでもきっと意識はしてるだろうなと。
ちなみにこの製品を発売する城下工業はこれまでOEMを中心にヘッドフォンなどの音響機器などを展開していた会社で、そこもOlasonicの東和電子さんに良く似てる気がします。
ざっと調べた感じだとCECの一部製品の製造元のようですし、Webサイトにはビクターやソニーといった名前も並んでいますね。
ヘッドフォンでいうと自社ブランドで出したSW-HP10が好評で、eイヤホンとの共同開発モデルなども最近出してますから、満を持しての参入とも言えそうです。
会社紹介みたいな内容はその辺にして、機器のほうに目を移していきましょう。
USB-DACの「SWD-DA10」は何と言ってもDSD対応が大きいでしょうか。
どうやらさきほどのOEM絡みでDSD対応製品は4,5年前から手掛けていたらしく、初の製品とはいっても実績はすでに結構あるみたいです。
DACチップ等の情報は全く分かりませんが、PCMが32bit/192kHz対応というところから推測するとPCM1795かな?
CDトランスポートの「SWD-CT10」はスロットインタイプのドライブとデジタル出力のみというところがNANO-CD1にソックリですが、DAC同様に外部クロック入力が用意されているのが特色でしょう。
今回のラインナップには外部クロックそのものが用意されてないので、今後出てくるのでしょうか。
ちなみにNANOCOMPOもそうですが、それぞれの機器が各々のACアダプターで動作するので、シリーズ揃えて持つと電源周りが煩雑になりがちです。
できればそっちのほうも同一サイズで外部電源ユニットを出したら人気が出そうですけどね。
なおDACとCDはDC12V、アンプはDC15V動作ですが、プラグ形状がどうも同じっぽいのが気になります。
さきほどのパワーサプライの見栄え云々は裏に隠すとしても、プラグが同じだと挿し間違いで機器を破損させかねませんからね。
その点、NANOCOMPOは電圧ごとにうまくプラグ形状が(たぶん意図的に)異なる形になってるので、間違う心配は少なくなってるようです。
そしてアンプの「SWD-TA10」はプリ段に真空管バッファとして12AU7を持ってきつつ、パワー段はD級という内容です。
これはずいぶんNANOCOMPOとは趣きを異にするもので、どちらかと言うとCarot Oneに近いですね。
個人的には真空管バッファはプリアンプとして分離しても良かったのかな、という気もしますけど。
お値段はDACが67,000円で一番高く、アンプが55,000円、CDトランスポートが49,000円とのこと。
オーディオ界ではポータブルやハイレゾがやや盛り上がっていますが、それに乗っただけではなく、きちんとコンセプトを示していけるかがキーポイントかな。
もちろん音も聴いてみたいですし、展示等の展開も気になるところです。
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