某所でSpace&Time(現在のTara Labs)の同軸デジタルケーブル「RSC Master Generation 2」を見つけたので、半信半疑ながらゲットしてみました。
半信半疑と書いたのは同社のケーブルは偽物も多く出回っているからなんですよね。
ただ、ケーブルのシリアルナンバー表記や方向性表示などが他の正規品に近そうだったのと、世代が古く、しかもあまりにもマイナー過ぎて全く情報がないため、そんなケーブルの偽物を少量作ることもなかろうと判断して入手しました。
Tara LabsでRSC MASTER G2というとRSC MASTER G2-8Nなどのアナログインターコネクトや現行のデジタルケーブルの「RSC DIGITAL75-8N」の情報は見当たりますが、いずれにしてもかなり高級なケーブルではあります。
また今回のがデジタルケーブルなのか、それともアナログのLchなのかもハッキリしなかったわけですけども、これも同じくシリアルナンバーの末尾が”D”だったのでデジタルだろうなと。
ちなみにアナログの場合はここが”L”,”R”と表記されているようです。
とりあえずちゃんと使えるかどうかのテストも兼ねて、X-DDCでハイレゾ再生してみましたが、192kHzでも問題なく再生できました。
ただ、紗羅からの指摘でちょっと音が揺らいでる感じがする、と。
そうかなぁと思いつつ、CDプレーヤーのほうに移してDACの別端子に挿してみるとケーブルを少し触るだけで音が途切れます。
これ、ケーブル側の端子が緩いというのも多少はあるんですけども、どちらかと言うとATOLL側の問題なんですよね。
プラグがかなり緩めで、普段使っているCHORD Prodac Proでも同様の症状が出るんです。
ただ、Prodac Proはケーブルが軽いから、そうそう起きないというだけのことでして…。
そこでコールド側を少し締めて問題はなくなりましたし、この際にProdac Proのほうも同様の処置をしておきました。
ちなみにDDC側で使っているしCHORD Signatureの場合はこの問題は起きないんですけどね。
ちょっとトラブルもあって第一印象が悪くなってしまいましたが、ケーブル自体はイギリスのケーブル陣とはまた違った魅力のあるサウンドです。
CHORDに比べて音像がタイトで明瞭で、それは直接音だけでなく余韻でも同様に明瞭なため、穏やかながら情報量は豊富です。
RSC(Rectangular Solid Core)は単線構造ということもあってか、静寂感があり聴感上のSNも高い印象です。
当初は接触不良もあって不安定感がありましたが、しっかり装着できてからはリジッドな立体感が出てきました。
少し線が細い印象があるのでオーケストラでは一聴するとやや迫力に欠けるきらいもありますが、細かな表情は捉えやすく、そこは好み次第でしょうか。
CHORDよりは少しドライな表現ながら、良い点も結構あり、手持ちのケーブルではDH LabsやNordostに似ている気がします。
そう言いつつもCHORDに戻してみると、こちらはスッキリしつつ、ほどほどに情緒豊かな、いつもの音です。
どちらを選ぶか、まだちょっと迷っていますが、Prodac Proを少しお休みさせて、CDのほうにSignatureを持ってきても良いかなと考えているところです。
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2 Responses
9月 20th, 2014 at 8:32 AM
お早うございます。
まあ言ってみればRCAなんて只差し込むだけのコネクターですから、コネクターを曲げるような力が長時間加われば、嵌合は甘くなりますね。
じゃあ75ΩのBNCにすれば万事解決するのかと問われると、必ずしもそうではないです。BNC自体は50Ω品が通信工業用に長い使用実績を持っていますが、抜け止めのロックリングがしっかりしているのであって、中味は芯線と接触する端子が2つあるだけですからね。
コネクターの選択と、使い方には注意が要ります。(^^ゞ
9月 20th, 2014 at 10:15 AM
shigechanさん、コメントありがとうございます。
中古ケーブルだと結構な割合で嵌合は甘くなっていますね。
国産機器のメスは大体太めなので平気なんですが、海外機材はなぜか少し緩いことが多いです。
ちなみにSpace&TimeのプラグはWBTが使用されていることも多いらしいんですけど、ギリギリまで熱収縮チューブが被ってるので確認できません…。