機材もぼちぼち落ち着いてきたし、以前から気になっていたスピーカー配置を見直してみる気になりました。
これまでは聴感でスピーカー間をできるだけ広く取ったほうが良さそうなので、左側はかなり壁寄りで左右も均等ではありませんでした。
右側にはレコードプレーヤーのサクションポンプ(音が結構うるさいため)やRPC-1などを置いてあるから、というのもありますけどね。
そこでまずは左右をシンメトリーに配置して、以前からやってみたかったRWL-3を部屋の角にハの字置きしてみました。
ボーカルの定位はなかなかのものがありますが、左右端に定位すべき楽器や広がりなどはちょっとおかしくなった部分もありますし、なにより左側の音量が大きく感じてどうもうまくいきません。
ハの字の角度やパワーアンプの供給電源(クリーン電源→壁コン経由電源タップ)、果ては左側のCDやカートリッジなどをクローゼットに片付けたりしましたが、左に寄る傾向はどうしても解決しませんでした。
右側にはカーテンがありますし、スピーカーの後ろも左側だけ窓があるので、それらが影響しているのでしょうね。
WS-1配置なども試したり、右壁にカーテンを提げることも考えましたが、やはり耳に頼ったほうが良さそうかなと判断し、まずは大まかに元の位置に戻しました。
ちなみに移動させる時は常にメジャーで測ってメモしてあるので、ほぼ同じ状態に戻せるようにしてあります。
そんなタイミングでTwitterのフォロワーさんから良いアイデアを教えてもらいました。
おいら流スピーカーセッティング調整
1.結線はバイワイヤかバイアンプ
2.モードはモノラル
3.ウーファーはオフ。ミッドから上のみを音出し、中央にピンポイントで定位するまでひたすら位置決め(ここ大事)
5.ウーファーだけ音出し、一応定位確認
6.調整終了、通常結線に戻す— JP1BVR (@JP1BVR) 2017年7月22日
私も以前の配置はモノラルにして調整したのですが、その時はウーファーも鳴らしていました。
またピンポイントで追い込むほどではなく、音の雰囲気が良くなったところで妥協していた部分もあります。
せっかく教えていただいたのですし、試してみようとやってみたところ、これが非常に効果アリでした。
まずはスピーカーの配線を中高域のみ接続にして聴いてみますと、かなりシャカシャカして散漫な音です。
そこから最初はかなり大雑把にスピーカーを動かしていって、音像のボリューム感や低域が無いなりにバランスの良い実体感のある音になるように移動させました。
内振りの角度はこれまでスピーカー前面の傾きを測ってあったんですが、どうやらそれでは精度が低いようで、壁からスピーカー前面と後面の距離の差を測るのが良いようです。
部屋って真四角に見えても数mmくらいは平気で歪んでいますからねぇ。
そこからがさらにミソで、「ピンポイントで定位」するまで追い込んでいきます。
ここはスピーカー本体を動かしてもなかなかうまく調整しきれないので、かなり納得いくレベルまでやった後はMatrix 802 S2のヘッドユニットを微妙に動かして合わせてみました。
そもそもウーファーは鳴ってませんから、これで調整できる範囲ならそれでも良いかなと。
実際、ホントに微妙でして、これはもうメジャーで計測できるレベルではなく、レーザーセッターでも厳しいくらいかも。
するとホントにビックリするくらいセンターにスパーンと定まるところが見つかりました。
ヘッドユニットでいうとほんの少し内向きにしたようなポジションです。
RWL-3に関してはやはりこの部屋の広さでは平行設置が良いようです。
そのほうがスピーカーからの距離を確保できるのもあるのでしょう。
またWS-1については背面の天井近くに貼るのがやはりいちばん効果が高いようなので、こちらに戻しました。
他にもAIKOHのインシュレーターも音質改善効果はしっかりあるものの、その分、スピーカー間の空間を埋めることになるので外すことに。
本来ならパワーアンプもココに置かないほうが良いのでしょう。
電源もよりセンターにビシっと定位が決まるという部分ではクリーン電源経由のほうが優秀と判断したので、今はそちらに戻しています。
これは好みも大きいところですし、直接つないだ場合もRPC-1の恩恵に授かっているので迫力はそちらのほうが優位なんですけどね。
またサランネットを外すと鮮度が違うというアドバイスもいただいたので、それもやってみました。
エンクロージャーの若干の付帯音かと思っていたものが消沈して鮮度が上がりますね。
ちょっと視覚的に引っ張られがちなのと、地震がやはりちょっと怖いので常に外すかどうかはまだ悩みどころです。
そんなこんなで数日(時間的には大したことないですが)悩んでいたセッティングも落ち着いてきた!?と思いきや、実はまだまだいろんな問題があることが発覚してきました。
結果的に聴覚で合わせたとは言え、以前よりは音場再現が良くなっただけに細かい問題が表出してきた、というほうが正しいかも。
それについてはまだ完全な結論が出ていないので、また後日ご報告したいと思います。