スペックから新しいPWMスイッチングデバイスを採用したというステレオパワーアンプ「PRA-W5ST」が8/24に発売になるようで。
価格は35万円とのことで、SPECのこの価格帯では初のパワーアンプということになります。
ただちょっと気になったのが背面に用意されている「EX VOL」というものでして、ここに別売のボリュームコントローラ「H-VC1」(2万円で近日発売予定だとか)を繋ぐと、本気”内部”に用意されたアナログ電子ボリュームでボリューム制御が可能になるんだとか。
それって1入力のプリメインアンプみたいなものですし、価格の中にその電子ボリューム回路も入ってるわけで、どうにも中途半端な仕様のように感じます。
もちろん、CDプレーヤーやDACなどの外部機器を接続してプリアンプ・レスのシステム構成を…という意図もあるのでしょうけれど。
PWMスイッチングデバイスについてはどういったものが採用されているか詳しくは紹介されていませんが、最大出力は100W+100W/4Ωだそうで、BTLやバイアンプでの使用も可能とのことです。
一方、コンデンサや抵抗はしっかり触れてあって、電源部の電解コンデンサはニチコンの「響」、抵抗はアメリカ製のものだそうです。
また、同社らしいスプルース単板とカエデ材による木製サイドパネル・インシュレーターはRSA-888などと同様に採用されていて、全体にわたっていかにもSPECらしい製品に仕上がっていると思います。
かなり好みの分かれるスペック(仕様の意味で)ですが、こだわりの一品であることは確かなようです。